新学期が始まるや、週に1,2回

地元警察署から、携帯にメッセージが届く。


学校暴力で非常事態!


このことを、細かい字で長々説明してある。


普通の携帯の電話番号で、

本当に警察なんだろうかと思っていた。



その人から電話がかかってきた。

刑事さんだった。



「すみません、警察だなんて驚いたでしょう? 」


「ちょっと本当に警察なんですか?


電話番号 どこで聞いてかけているんですか? 」 


「学校からです。息子さん水泳してますね?

 実は、水泳が終わる5時には、警備員もいなくなって、

 一般の人が泳ぎに来る時間になるんです。

 その時間に 中学生たちが集団で来て、

 水泳部の小学生から、 お金を巻き上げているようなんです・・」



そういえば、冬休み中 5時に息子を迎えに行くと、

校門前にパトカーが止まっていたり

たびたびお巡りさんが歩いていたりした。


そうだったのか・・

やっとなぞが解けた!

そんな事件があったからだったんだ!



息子は知らない~の一言

お金取るような中学生がいるらしいから

何かあったらすぐ話してね・・と教えておいた。


今は何かあったら話してくれるし

表情にすぐにでるからわかりやすいけれど

学校のことなど聞く時間を、今まで以上に

意識的に作っていくようにしようと思わされた。



それにしても、ニュースを見ても学校暴力・・


新学期早々から、学校からのおたよりも

特別授業の資料も、みんな学校暴力・・


先日 学校の総会でも、

特別講義のテーマは学校暴力・・


父兄と共に学校暴力の無い

幸福な学校作りしましょう!

(幸福・・日本語ではこうは言わないだろうなあ)

というスローガンだった。



刑事さんに

「外国人ママだし、いじめられる材料はたくさん・・

 私自身がよくわからにことが多くて・・」と伝えた。


「実は外国人ママさんだから電話してみました。

 もしかして被害にあっていても、

 相談もできずにいるかと思って・・」


と言ってくださった。


何かあったら電話ください・・で終わった。



刑事さんの配慮はありがたく思ったけれど

複雑な思いで後味が悪い。


子どもたちが荒れている・・

被害者も加害者もこころがすさんでいる。


学校暴力の深刻さが身近に感じられたできごとだった。


                        

                             (かずこ)