いつから呼吸を覚えたんだろう。


いつから歩くようになったんだろう。


いつから人として生きてきたんだろう。


自分の意思とは関係なく、勝手にこの世に生まれてきたくせに。








“遊べ”って言われて、見ず知らずのヤツと一緒の時間を過ごすのは全く意味がわからなかった。


幼稚園時代。
友達の作り方なんて知らないし、遊ぶなら家で十分だろ。


それなのに、周りのヤツらはいつの間にか友達作って一緒に遊んでるし。


オレには変なヤツがまとわりついてきたり、ツバ飛ばしてくるヤツの的になったり。







一人だった。
心から独りだった。


人生のつまらなさを感じ、難しさを知った。











何より、孤独感が拭えなかった。
周りに置いていかれているような疎外感が、ずっと心から消えなかった。










今も、ずっと。