その失敗は、ごくごく小さなたったひとつの失敗 | 加納亜季の毎日を笑顔にするコーチング Smiling Face

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30,000人の女性を支えてきた加納亜季が綴る心を元気にさせてくれるコツ

すっかり秋らしい雰囲気になりましたね。
それと同時に、周りで風邪も流行っていませんか?
風邪は病気……というだけではなく、「身体の浄化」でもあるといいます。
たとえば、栄養をつけようとして無理に食べるよりも、
食事を控えて胃腸を休めてあげると、治りが早くなります。
風邪をひいてしまった方は、
ハーブティーや番茶でしっかり水分を取って、
早く元気を取り戻してくださいね。

さて、今週の一言は、
「その失敗は、ごくごく小さなたったひとつの失敗」です。

ああ哀しい……ああ辛い……。
どうして私は不幸な星の下に生まれてしまったんだろう……。
そんなふうに、ついつい哀しい思いの中に
浸ってしまったことはありませんか?

不思議なもので、脳は哀しみや辛さに浸りたい習性があります。
そして哀しみは、瞬時に思い出すことができます。
一瞬で当事者のように、心臓がバクバクしてきて、
汗が出てきて、涙さえ流れそうになったりします。
その時の苦しさを、全身全霊で感じてしまうのです。

……でも、ちょっと待ってください。
それは、現実ではありません。
過去には現実だったかもしれませんが、
今のあなたは、もうそのときのあなたではありません。
もはや、決して当事者ではないのです。

それなのに、うまくいっていないときは、
過去にうまくいかなかった感覚を瞬時に思い出して、
ダメな気分の中に浸ってしまうもの。
たったひとつの失敗の体験も、
人生のすべてを否定されたかのような大失敗のように
思ってしまいがちです。
そして、次にはありもしない将来の失敗イメージまで
どんどん湧いてきて、妄想が広がっていくのです。

でも、そんなときに私はこう尋ねます。
「その体験は、あなたの人生のすべてを変えてしまうような
大きな体験だったのですか?」

すると、みなさんハッと我に返るんですね。
たったひとつの失敗が、未来までもすべて否定してしまうのは、
どう考えたっておかしい。
長い人生、どれほどの失敗があったとしても、
それですべてが否定されてしまうなんていうことは、
絶対にありえません。

それでも失敗の経験のほうが、圧倒的にインパクトが大。
ひとつのことが大きく思い出されるし、回数も多いような気がする。
反面、「幸せだったこと」は何も思い出せなくて、
私の人生、楽しいことってなかったのかしら……とおっしゃる方の多いこと。

それは、辛いことは「当事者」として、
喜びは「傍観者」として感じてしまう、
脳のしわざのワナにはまっているからなのです。

これまで生きてきて、嬉しいことや楽しい事がひとつもなかったなんてこと、
あり得ないではありませんか。
ぜひそんな脳のクセがあることを知って、
「哀しみの状態」から抜け出してくださいね。

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