今日の夕方、TBSの『報道特集』という番組で、『盲ろう者』の特集を見ました。
『盲ろう者』とは、ヘレンケラーのように『目が見えない、耳も聞こえない』というハンデをもつ方のこと。
現在、日本に約2万人の盲ろう者がおられるそうです。
でも、正確な実態は分かっていないそうです。なぜなら、電話も通じず、訪問しても応答がないから。
番組のなかで、19歳の青年が紹介されました。
このたび、大学を受験し見事に合格しました。
お母さんの、『発表まで、生きた心地がしなかった』 という言葉が私の耳に残りました。
その青年が3歳ぐらいの時のビデオが流れました。
初めて、訓練のために訪れた施設。
そこで、母親は初めて息子の手を離しました。訓練のためです。
茫然と立ち尽くす、その男の子。
見ることも、聞くこともできない。
泣き叫ぶこともなく、ただじっと立っていました。微動だもせず。
施設の職員が、手を差し出した時には29分経っていました。
ずっと、見守っていたお母さんの胸中は図り知れません。
こんな現実を初めて知りました。
私には、どうすることもできません。
ただ、人にやさしく、しよう。と思いました。
このまま眠れそうになかったので、書きました。
おやすみなさい。