うちの両親は

・真面目で愛情深くてお料理が下手で
 ヒステリックなお母さん

・お母さんに何を言われても怒らない、
 口下手なお父さん

という組み合わせでした。

数年前まで、
お母さんが好きすぎる私は
お父さんのことが嫌いだったのだけど
(きっと女の子にありがちよね)

あるとき

何を言われても怒らないって
ものすごい愛だな、

って気づいてしまった私は

『結婚するならお父さんみたいな人がいい』

と思えるようになったのでした。

ただ、私はずっとお母さんを
反面教師にしてきたから

『あんなふうに
 ヒステリックにはなりたくない』

と自分の怒りを封印してきたし

好きな人ができると、
まるでアンパンマンのように尽くし

結局、傷ついて終わる、
という恋愛ベタっぷりを続けてきました。

クローバー黄色い花クローバー黄色い花クローバー黄色い花クローバー

私の怒りが解放され始めたのは
去年の秋から。

煽ってくれる存在や、
私が尽くしそうになると嫌がる存在が現れ

怒りを発散する方法を覚えてきました。
(まだ進化途中ですが)
 
実はヒステリックなお母さんに似てきたな、
ってさっき気付いたとき

『私は本当はこうなりたかったんだな』
って思ったら涙が出てきました。

ここ最近ね、

夫婦でちゃんと喧嘩しているところを
何度も見せてもらってたのですよ。

いつもは仲良しなのに、
めっちゃ討論してる。

客観的に見ると
喧嘩してるように見えるけれど

言いたいことをすぐに言えるからこそ、
後腐れなくすっきりしてる。

そんな姿を何度も見せていただいて

私の中で、
やっと許せるようになったのかもしれません。

『お母さんは、悪くなかった』

お父さんを許せたら、
今度はお母さんを許せなくなってたんだね。

自分では気づいてなかったけど

『怒るなんて未熟だ』
『お父さんを困らせるなんてひどい』

って感情が渦巻いて
(お父さんが好きだからね)

でも、私自身はめっちゃ感情的だから

お母さんに対しての無意識のジャッジは
もれなく私に返ってきた。

『あんなふうに怒りたくない』
が私に呪いをかけたし

『お母さんみたいになりたくない』
が私に呪いをかけてたね。

本当は

ヒステリックになった自分すら
見せられる相手が良かったし

どうせ伝わらないから、
って飲み込まない相手が良かったし

この人は大丈夫だ、って安心して
怒ってる自分を出したかったよ。

ヒステリックな私ごと、
許してほしかったし、

つまり、
私はそんな私を許したかった。

それに気づいたから涙が出たんだなぁ。

うん、
なんかすっきりした。