昨夜は眠れない夜を過ごした市場関係者も多かったのではないでしょうか。

注目のFOMCの声明文では金融緩和の継続期間について

「異例の低金利を少なくとも2013年半ばまでは継続する。」ことを表明。

また、必要に応じて追加的な金融緩和策を持さない考えがあることにも言及しました。


(FOMCの原文より)

The Committee currently anticipates that economic conditions--

including low rates of resource utilization and a subdued outlook for

inflation over the medium run--are likely to warrant

exceptionally low levels for the federal funds rate at least through mid-2013.



これをうけて、昨晩のNYダウは400ドルを超える大幅上昇。

日経平均株価も4日ぶりに反発し、前引け段階では102円57銭高の9047円5銭となっています。

ただ、この時点の東京為替市場で円の戻りの鈍さが気になります。

米の景気先行きに対する不透明感は変わらず

市場を納得させるには、まだ材料不足なのかもしれません。


次回のFOMCが9月であることを考えると、目先の注目は今月26日に

ワイオミング州ジャクソンホールで行われる予定のFRBバーナンキ議長の講演。

昨年8月27日、同じくジャクソンホールでのバーナンキ議長の講演をきっかけに
米のQE2・追加金融緩和観測が高まり、9月21日のFOMCでその姿勢が明確になりました。

その再来となるのかどうかはわかりませんが、ジャクソンホールでの講演に注目が集まりそうです。