この季節になると毎年生田教室 (アナウンス教室)の恩師から忘年会へのご招待をいただきます。

忘年会は同期や諸先輩と再会できる一年に一度の貴重な時間。

また、アナウンサーを目指す現役学生にとっては、全国に散らばっている生田出身のOB、OGから

生きた話を聞くことができる絶好の機会です。

そして、前日から恩師が徹夜で用意してくれた何品もの手料理が並ぶのも皆の何よりの楽しみ。


私も学生時代は、雲の上の存在だと感じていた先輩アナウンサーのお話に聞き入ったものです。

しかし、残念な事に仕事に就いてから、私は一度も忘年会に出席したことがありません。

年末で忙しくなるのと重なり、なかなか大阪まで足を伸ばせないでいるのです。

それでも、毎年声をかけて下さる恩師に感謝しつつ、こんなメールを送りました。


手紙最近、僭越ながら事務所の後輩やキャビンアテンダントを目指す大学生に

  話し方を教える機会があるのですが、ある日タンクトップの下着のような格好で

  やって来た子に「人に物を教わる時はTPOがあるでしょう。」と注意すると

  「TPOってなんですかぁ~はてなマーク」と言われてしまいました。

  ここから教えなくてはいけないのか・・と驚くと共に“新人類”と呼ばれた自分の学生時代を

  振り返り、I先生の当時のご苦労に想いを馳せた次第です。(笑)


手紙(以下I先生)

  昔も授業で申していたと思いますが(笑)

  学生としては一人前なのでしょうが、社会人としてはハラハラすることばかり。

  対等という意味合いを、はき違えている人が、まぁなんと多い事か。

  講師は、キレず、諦めず言い続けております。


私もかつては、I先生をハラハラさせた一人。

今更ながら、I先生は当時から身を削るようにアナウンス技術はもちろん

社会人として生き抜く「人間力」を叩き込んでくれたのだと思います。

I先生が諦めずに言い続けてくださったからこそ、長い間この仕事に携わってこれたのだと・・・。