今年は5月18・19・20日の三日間。
数年前になりますが、三社祭で宮神輿(本社神輿)を
担ぐ機会に恵まれました。
もちろん格好は祭りの正装「神輿半纏」
きゅっと巻いた晒しに、身も引き締まります。
中でも一番の花道は仲見世の参道から観音堂の正面。
見物客もぎっしりで、担ぎ手たちの「ソイヤ!ソイヤ!」の掛け声にも
いっそう力が入ります。
三社祭には日本全国から担ぎ手が集まり
女性が三基の本社神輿を担ぐのは、なかなか至難のわざ。
この時も神輿の迫力に圧倒され、傍で躊躇していた私に「姉さん、いま入んな!!」と
いなせなお兄さんが自分の体を引いて、私を担ぎ手の間に割り込ませてくれたのです
また浅草周辺には、三社祭の間は見ず知らずの客人にも
食事を振舞うという習慣が残っていて
私も初対面の方のお家に上がり込み、しっかり?朝ご飯を頂きました。
その家の女将さん曰く、「しっかり食べないと神輿を担げないよ!」と・・・。
私達が忘れている日本人の粋な人情を感じさせられた一日でした。
ところで、浅草のシンボル雷門と赤い大提灯は1960年に
経営の神様と呼ばれる松下幸之助氏が寄贈されたものだそうです。
三社祭の間だけはこの大提灯は閉じられるそうですが・・・。
今年は、去年担ぎ手が乗った神輿が壊れるという事故が発生したことから
神輿乗り禁止の厳戒態勢がひかれています。
期間中、浅草を訪れる200万人の観光客もさることながら
経営の神様も、温かい人情に溢れたこの祭りを今年も見守っていることでしょう。