*ただの個人の戯言です。

統計的な根拠を出せと言われると困りますが(笑)、勉学であれスポーツであれ芸術であれ、上位1%の世界には統計分布を無視した能力を持つ「異能者」がいるように思います。そして、そんな特異的な才能の持ち主がいるから、成り立っている世界があります。



例えば、高校野球の競技人口は現在、1学年4〜5万人いると言われています。その中から、高卒、大卒、社会人などのキャリアを経てプロ野球のドラフトにかかりプロになる選手が毎年80〜90人なので、プロ野球選手になれるのは高校野球の競技人口の0.2%程度になります。そのレベルの上位の選手でないと、プロとしてやっていけないとも言えます。

ではある日、野球が上手な人間の上位1%を、野球の世界から追放したらどうなるでしょうか?

プロ野球選手は1軍、2軍、育成枠選手など全員いなくなり、社会人野球や大学野球の有力選手もいなくなります。その結果、現在のプロ野球・社会人野球・大学野球などを見慣れている観客には耐えられない、低レベルな試合を見せられることになります。「興行」としては成り立たなくなるでしょう。

スポーツ興行は、上位のごく一握りの人たちの卓越した能力があって成り立っている、と言えます。



スポーツや芸術以外でも、上位1%以内にいる「異能者」が参画することで成り立っている世界は、多くあります。逆に考えると、頭を使う世界では、知識層全体を粛正しなくとも、上位1%のやる気を挫くだけで、大幅なレベルダウンを実現することができます。

最近、東大生の官僚離れが言われています。そのことの真の問題点は、今まで「国内の文系職の最上位層にいる異能者」がいることで成り立っていたシステムが、「異能者」が参画しなくなることで、国家を支えるシステムの不具合を起こすことだと自分は思っています。
これまで長く続けられてきた「官僚・公僕叩き」は、優秀な人間が公職に就きたくなくなるように仕向け長期的に我が国を衰退させる、日本の悪口を叫んで喜んでいる類の人たちの陰謀なのではないか?と思ったりもします。



科学の世界も同じようなもので、凡百の人間の数を揃えたところで、大発明や大発見は起こりません。

昨今の理系「女子枠」導入で、その効果として優秀な女性が1人参入する代わりに、同レベルの優秀な男性がその数倍、その業界に入ってこなくなるのではないか、という気がします。
だいたい、入り口に女子枠、就職でも女子枠、公職でも女子枠、で辛酸を舐めさせられることが分かっている業界に、あえて飛び込んで生贄になってくれるほど「できる人たち」は頭が悪くないと思います(笑)。

「女子枠」導入で、真に有能な学生(優秀な男性と、女子枠を良しとしない優秀な女性)に愛想を尽かされ業界そのものが衰退する…そうならないと良いですね。



まとめ
「女子枠」導入でいなくなるのは、ボーダーライン近辺の男性ではなく、トップ層の「男女」ですよ。