プラケーター(慰め役)タイプの特徴

 

 

プラケータータイプは、じっとこらえ耐えるかのように

 

相手のわがままをすべて受け止め

全身全霊でお世話をする

 

もっとも献身的に家族や周囲を支えようとする存在です。

 

 

 

子供でありながら機能不全である

父親の暴力や浮気で

傷つき自信を失う母の愚痴を聞いたり相談に乗り、

 

母親のカウンセラー役

 

として家族全体が嫌な思いをしないよう

 

周囲を見渡し調整しながら

 

家族全員を懸命に支えようとするのが大きな特徴です。

 

 

 

 

心配で頼りにならない母親から頼られ

 

 不安と怒りの感情を抑え、

精神バランスを崩し

 

限界に達しながらも

 

放っておけない母を懸命に慰め、支え続けようとするのが最大の特徴です。

 

 

 

 

 

 

プラケーターの慰め役は

自分を犠牲にしてまでも同情し

聞き役に徹することで心理面で支えようとする

 

のに対し

 

イネイブラーの支え役は

一心不乱に立ち回り行動面で支えようとする

 

のが特徴の違いです。

 

 


他のタイプと比べ、

父や母から目立ったトラウマを直接与えられていないため

 

両親への愛情深さと同情

 

が長期にわたって続きやすく

親から子へ次の世代までもその愛情深さが受け継がれ、

機能不全家族を気づかず継続しやすいのも大きな特徴です。

 

 

 

プラケータータイプは周りから見ると

 

・優しい人

・話を聞いてくれる人

・相談にのってくれる人

・頼りになる人

・信頼できる人

 

などの印象を持たれることが多いです。

イネイブラー(支え役)タイプの特徴

 

 

イネイブラータイプは呼び名の通り

子供時代から、自分よりも親をはじめとする周囲の人たちを優先し

 

全力で支え続ける

 

心優しい存在です。

 

 

機能不全家族の頼りない母親に変わって

幼い弟妹の面倒を見続けたり、

不甲斐ない父親に代わって母親の支え役となり

 

子供でありながら自己犠牲

 

によって、どんな困った状況に陥っても

1人でじっと耐え続けながら家族を支えようとする

 

『縁の下の支え役』

 

といった役割を持つのが大きな特徴です。

 

 

 

優しすぎるがゆえに愛のムチが振るえず

 

相手の言いなり

 

になってしまったり、

相手を突き放せず甘やかしてしまう特徴から

 

自己犠牲しやすく

共依存関係に陥りやすい

 

傾向があります。

 

 

 

アルコール依存、買い物依存症などの

家族本人が向き合うべき責任を同情のあまり、肩代わりし

問題に直面して家族が苦しい思いをしないで済むよう

 

過保護な行動

 

をとり、何とかして支えたいと願う優しさが

 

依存の進行を

かえって大きくさせてしまう

 

のがイネイブラータイプの大きな特徴です。



 

 

 

イネイブラータイプは

見捨てられ不安の影響を受けやすく

 

見捨てられること

嫌われること

必要とされなくなること

 

を極端に恐れるあまり、

自己犠牲を惜しまなかったり相手の言いなりになってしまったり

相手を支えすぎてしまう一面が最大の特徴です。

 

 

 

イネイブラータイプは周りから見ると

 

・縁の下の力持ち

・我慢強い人

・忍耐力のある人

・頼りになる人

・気が利く人

 

などの印象を持たれることが多くあります。

『ケアテイカータイプ』

 

とは、世話人と呼ばれる役柄。

別名、リトルナースと呼ばれる場合もありますが、

子供でありながらも

 

『親や兄弟などを懸命に世話してくれる役割』

 

という意味が込められています。

 

 

 

この世話人の役柄は

 

『イネイブラー(支え役)』

『プラケーター(なぐさめ役)』

 

の2つのタイプに分かれています。

 

 

 

どちらも

 

自分のことより相手のことを優先し

相手に尽くそうとする

 

という点で一致した特徴の優しさを持っています。

 

 

 

ケアテイカータイプは世話好きな特徴から、

看護師や介護士、教師や保育士などの職業に就かれることが多くなります。

 

 

ですが、

 

 

この特徴を夫婦や子育て、学校や職場、恋愛など

 

プライべートに向けてい

 

と世話好きが原因で、さまざまな問題を引き起こしてしまう場合があります。

 

 

 

 

 

 

ケアテイカータイプ

・イネイブラー(支え役)

・プラケーター(なぐさめ役)

 

の、共通した特徴は

 

気立てがよく、お世話好き

 

な反面、

 

周囲からの評価や感謝に不満を感じると

トラブルを起こしやすく、相手のお世話をしすぎるあまりに

 

過度の過干渉

 

となって人間関係のトラブルに陥りやすい傾向にあるのが大きな特徴です。

 

 

 

次回はケアテイカータイプ⑤イネイブラー(支え役)の特徴をお伝えします。

ピエロ(おどけ役)タイプの特徴

 

 

ピエロタイプは明るくお茶目で子供っぽく

 

『周りを和やかにする』

『いつもニコニコする』

 

で、寂しさや孤独、怖さと怒りを

笑顔という仮面

をかぶって内面をひたすら懸命に隠し、

 

本当の自分を認めることを恐れて

自身に目を背け

ながら耐え続けようとする存在です。

 

 

 

機能不全家族で育ったことにより

 

・行き詰る雰囲気

・重苦しい空気

・騒がしさや殺伐感

・冷たさや静けさ

 

といった不安定な雰囲気に恐怖を抱き、

 

周囲の雰囲気にとても敏感で、

自分の感情を後回しにしてでも周りの雰囲気を

 

いつも明るく和やかに保とう

 

と自身の感情を見せずに努力に努力を重ねます。

 

 

 

常に周囲に敏感で

ビクビクソワソワ

と人間関係の衝突やケンカを避け

 

自分の感情を

限界に達するまで

抑えこんでしまいます。

 

 

 

 

 

 

人に嫌われることを極端に恐れ、

ケンカや言い争い、勝負事の雰囲気になると

我を失うほどの動揺でストレスが敏感に反応し、

 

息が詰まるような静けさも

鉛を背負っているかのような

重たい疲労感を感じやすいのが大きな特徴です。

 


 

幼少期に味わった

冷たい雰囲気をストレスとして抱え込み

 

もう二度と味わいたくない

 

という切実な願いを常に隠し持ちながら困った顔を見せず、

明るさを絶やさないようにとするのがピエロタイプの最大の特徴です。

 

 

 

ピエロタイプは周りから見ると

・優しい人

・愛されキャラ

・可愛がられる人

・敵がいない人

・いい人

などの印象を持たれることが多くあります。

スケープゴート(身代わり)タイプの特徴


スケープゴートタイプは大きく分けて2つの特徴を持ち

 

『行動は荒いけど根は優しい人』

『自分を犠牲にして耐え続ける優しい人』
 

で、未熟な親や八つ当たりする親への不信感や怒りをあえて我慢し、頼りなく不十分で不安な機能不全家族を支えようとする存在です。

 

別の呼び方で「生けにえタイプ」と呼ばれています。

 

 

 

『犠牲になる』
『濡れ衣を着せられる』

これらの大役をあえて引き受け

わざと失敗や問題を起こし

機能不全家族にマイナスの影響を与え

 

自分に注目を向けようと

厄介者を演じて

家族の結束を固めながら維持しようと自虐的に行動するのが特徴です。

 

 

自分の苦しいこの境遇を嘆いている反面

 

周囲の犠牲に

ならなければいけない

 

と幸せになることを拒み、恐れる部分も持ち合わせています。


 

 

 

 

そしていじめやDV、虐待といった被害をうけると

 

自分の存在意義

を感じるため

被害をあえて受けとめ続けてしまいがち

 

なのが最大の特徴です。


 

それゆえ罰を受けていない状態に

不慣れや不安を感じ、自分で自分に罰を与え

 

心を落ち着かせようと自傷行為

行ってしまう場合も多くなります。
 

 

 

自身を犠牲にし、身を捧げてまでも機能不全家族を支えたいと一心に願う、とてつもない優しさと生きづらさを抱えやすいのがスケープゴートの大きな特徴です。

 



スケープゴートタイプは周りから見ると
・強がりやさん
・荒っぽい人
・クールな人

・かわいくない
・だらしない
・甲斐性がない

などの印象を持たれことが多いです。