【8885a】The Kyoto Municipal Subway Karasuma Line | “不定期列車”は本日も気ままに運行中!

“不定期列車”は本日も気ままに運行中!

撮り鉄の記録をメインにお届けいたします。
お付き合いいただけると幸甚に存じます。よろしくお願い申し上げます。

by たいしょ~

10 series Type ⅠThyristor chopper control vehicle

 10系 タイプⅠ(サイリスタチョッパ制御車)

1981(昭和56)年の開業時より活躍している10系1・2次車。2025年度までに後継車両20系に置き換えられ、廃車となる予定です。そのためか制御装置はサイリスタチョッパ制御のままとなっています。

 

10 series Type Ⅱ VVVF inverter control modified car

 10系 タイプⅡ(VVVFインバータ制御改造車)

1988(昭和63)年の竹田延伸とそれに伴う近鉄京都線との相互直通運転や北側で繰り返された延伸(北大路→北山、北山→国際会館)、さらに近鉄乗り入れ区間の拡大(増発の上で近鉄奈良駅まで拡大、同時に近鉄線内では急行運転も開始)というプラス案件が起こり得る度に増備され1997(平成9)年までに11編成66両が3次車〜6次車として製造されました。写真は最終増備の6次車です。

当初は1・2次車と同じくサイリスタチョッパ制御車でしたが部品調達が年々困難になり2014(平成26)年度から2020(令和2)年度にかけて順次、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor=絶縁ゲート型バイポーラートランジスター)を素子とするVVVFインバータ制御車に改造されました。

 

20 series

 

 

 20系

2021(令和3)年、10系1・2次車の後継車としてデビュー。外観デザインは東京メトロ日比谷線の13000系がベースになっています。当初は総合車輌製作所が製造を担当する予定でしたが、落札額をめぐり(1円で落札、たぶん京都市の財政事情を考慮してのことだったと思うのですが…)経済界から猛バッシングされたため、製造担当から撤退、近畿車輌が京都市の要望額に沿って再落札の上で製造されました。今年度は2132・2133の2編成が増備される予定です。

 

Kintetsu 3200 series

 

 近鉄3200系

1986(昭和61)年、京都市営地下鉄烏丸線乗り入れ用車両として登場。地下鉄乗り入れは登場から2年先でしたが橿原線や天理線で余生を過ごしていた旧型車両置き換えもあったので、登場が直通運転開始より先となりました。今年で登場から36年が経過しましたが、いまなお登場時から変わらぬGTO-VVVFインバータの音を奏でながら京都線、奈良線、橿原線と京都市営地下鉄烏丸線直通や地下鉄線内のみの運用で活躍しております。なお、同形式や他形式との併結運用がマストである近鉄車両のなかではそれを行わないことを前提に設計されているのも3200系の特徴です。また、阪神電車乗り入れには対応しておりません。

 

Kintetsu 3220 series

 

 近鉄3220系

2000(平成12)年に登場。増発によって新設された地下鉄烏丸線・国際会館発近鉄奈良行き急行の運転開始に伴い、不足する乗り入れ車両の補充分として新製されました。そのせいか総数も6両編成×3本=18両という小世帯にとどまっています。ただ、先輩格である3200系の車齢を考慮すると、今後再度増備されるのか注目されるところです。写真の3223Fは登場時に「京都」と「奈良」をPRするド派手なラッピングが施されていました。

 

10系1・2次車は2025年度までに引退となりますが、引退する頃には撮影ポイントは多くの撮り鉄でごった返す上に心無い行動が目立つのはこれまで他社車両の引退に際して話題となった行為です。そうならないためには余裕のある撮影計画を立てて実行することが肝要です。気持ち良く引退の瞬間を見届けてあげましょう。