突然ですが、最近1週間で私の身に何が起きたかご説明いたします。
とあるサックスの方のコンサートの帰りの事でした。
本を書いサインをもらいに並んでいる間、母さんを長らく車で待たせてしまいました。
運転しながら機嫌が悪い母さんと、後ろの席でアンコンを控えた後輩のために構想をねる私の、2人の何事もないいつもの普通の日常でした。
いつの間にかそこは高速道路でした。後輩に「お気をつけて」と言われたことを思い出し、私はシートベルトをしました。
もうすぐ北上に着くかどうかの時だったそうです。それは一瞬でした。急に後ろから衝突されたようでした。ものすごい轟音がしました。私は勢いよく後ろから押され、持っていたスマホを手から離してしまいました。
私と母さんは車が止まるまで叫び続けていました。
まさか私がこんな経験をすることになるなんて……
これが私が最初に持った思考でした。
夢のようでした。寝ぼけていたのもあるかもしれませんが、ぼーっとしていて冷静な判断や行動ができずにいました。
プラスチックか金属が焼けるような異臭が鼻をつきました。
車が止まると私はすぐ、母さんに「通報して!」と言いました。母さんのスマホは見つからないようでした。私は辺りを見回しました。左を見ると、置いていた私の荷物が全てありませんでした。後ろを見ました。イヤホンが見えました。アンコンの構想をねるためにスマホに付けて聴いていたものでした。私はそれを引っ張ってスマホを取り出しました。母さんに「どこ!?」と聞くと「110!!」という返事が返ってきたので、ロック画面の緊急通報を押して110と入力すると、それを母さんに預けました。
私は辺りの観察をしました。後ろの荷台部分は殆ど潰れていました。後ろに置いていたティッシュケースが一番最初に目に入りました。
私の持ち物はどこを見ても本当に全く見えませんでした。
その時、車の破片みたいな物を一台の車がはねていきました。私は叫びました。火花が見えました。
母さんが私にスマホを返そうとしました。しかし、スカートがどこかに引っかかっていて動くことができませんでした。何かの拍子でとれると、私はスマホを受け取りました。そこからは警察の方の「路肩に出てください」と言う声が聞こえました。私は母さんに路肩の意味を聞きました。しかし理解できなかったので母さんについて行くことにしました。
そこに男性が現れました。声が聞こえました。歩けない母さんを抱えて路肩まで連れて行ってくれました。私は右足にしか履かれていないローファーを脱ぐと、その人の横を走りました。
路肩に着くと、母さんは柵をくぐり私は柵を登って超えました。寒くて私は縮こまって母さんの傍にいました。母さんは私の頭を飛んでくる破片等から守ろうとしてくれました。幸い、なにも飛んでくることはなく、外傷はありませんでした。
私たちの車にぶつかったトラックの運転手さんは、幸か不幸か、良い人でした。
先の方にトラックを止め、救急車も呼んでくださったそうです。発煙筒の煙のにおいがしました。しかし、その人が「よそ見をしていました。」と言ったのを私は忘れる事ができませんでした。
通りかかったと言っていた人も、交通整理を手伝ってくれました。
しばらくしてそこは通行止めとなりました。
体の具合を聞かれました。
私は頭痛と腹痛と肩の痛みを感じていました。寒さか恐怖か、震えは止まりませんでした。
救急車がきて私は担架に促されました。足がしびれるのと冷え切っているので上手く立てない私は、お腹の痛みを堪えてゆっくりそこに横になりました。
星は綺麗でした。
私は身体中を固定され、救急車で運ばれていきました。意識も記憶も正常だったのは幸いでした。
病院に着くと、いろいろな検査をしました。
いつものことなのですが、採血の時どうしても血管が見えなくて医師の方や看護師さんを困らせてしまいました…。
腸のところが出血していたみたいで、お医者さんに聞かれました。何もしなくても治るかもしれないけれど、命に関わる事もあるかもしれない。手術しますか?
私は即答で頷きました。お医者さんは、そうだよね、そんな事で命かけたくないよね、と言いました。
AM02:30 手術をしました。
そこ以外は何ともなく、頭痛ももう無くなっていました。
母さんは骨にもどこにも異常は無かったみたいです。ただ打撲とショックで痛いところはあるようでした。とにかく母さんが無事で良かったです。
入院中、私の所持品について親に尋ねました。当時着ていた制服は、シートベルトのせいかボタンが3つ全て壊れてとれていたそうです。あと、コンサート終わりに私の尊敬しているサックスの方からサインをいただいていたのですが、その本がまだ車の中に置き去りだというかそんな事を聞かされました。退院してからバッグとか教科書とか汚れているものを沢山見ました。その中で一番驚いたのは、昼に食べ終えていたお弁当の箱と箸でした。ビニール袋に入っているのを見せられました。それは、ばらばらになっていました。粉々でした。
今日、ようやく学校に復帰しました。疲れました。これを書いている時点でかなり眠いです。
ここからはいつものアルワーノの話になりますので、苦手な方は回れ右をしてくださいっ☆
事故の前、十何日(?)か前、私はアルワーノ達が決めたアンコンの編成に納得がいかず、感情の赴くままアルワーノに説教をしにいきました。
予想がつくとは思いますが、私は引退した身。聞き入れてくれることはありませんでした。
あれから私は冷静になって考えました。すると、私は前にも感じたことのある結論に至りました。
それは、彼も私と同じような事をしようとしている、ということです。自分の欲望のままに権利を利用して動き回り自滅させたくない。私は無意識にそう思っていたのかもしれません。
最後は自分の好きなようにやってきた私ですが、それにより楽しかった事もありますが、それと同じくらい後悔の念が拭えません。こんな思いで病むのは私だけで十分です。
今日、アルワーノに会いに行きました。説教以来だったのに普通に話しかけてくれました。そこはいつになっても本当にすごいなぁと思います。
沢山話をしました。事故の話もしましたが、漫画の話、修学旅行の話、過去の話など…。
昼休みが短く感じました。でもきっと放課後だったら、だらだら話してたんだろうなと思います。だからそれは良しとして笑
「私は幸せになっちゃいけないのかなぁ。」
そう呟いた言葉にアルワーノは同意しました。どうやら彼も「自分は幸せになってはいけない。」と思っていたようです。
幸せになってはいけない2人が、2人で幸せになるのは、ダメなのでしょうか…? 少なくとも私は、アルワーノといられるだけで幸せなのに…。
求めたハグはおあずけになりました。
アルワーノ達は明日修学旅行で旅立ちます。
お土産を頼みました。
昨年時期外れの誕生日プレゼントに彼から貰ったスケジュール帳。その続きを頼みました。
彼から貰った物を、いつでも手元においておきたいのです。
それでは、眠気がピークなので go to おふとぅんします!
私とアルワーノに幸せが訪れますように…。
Merci beaucoup ♡♡