どうも、介護職員Oです。

あなたは認知症の天敵って何だと思いますか?

 

僕は、退屈だと思っています。

 

「退屈」というのは、「することがなくて時間を持て余している状態」です。

 

昔は活発に動いておられた方が、身体機能が衰えて来たり、それによって人との関わりが減って来たりすると、どうしても時間を持て余す形になってしまいますよね。

 

できることが減っていき、色んなことを諦め、ほとんどのことに興味を失っていく過程で、「死ぬのを待っているだけ」とか「生きていても仕方がない」というような発言を、共通してよく耳にします。

 

また、昔と現在の身体的な活動量や思考力を使う量のギャップが大きい人ほど、認知症が進行しやすい印象があります。

 

そうだからなのか、意外と、ずっと未婚で家事など自分の身の回りのことを全部自分でやってきた方なんかは、けっこう認知機能を高く保ってる印象があります。

その人なりに頭を使って考えながら生活してきたというのもあるし、暇に慣れているというか、退屈に耐える力を備えている方が多いのかなと。

一方で、助けてくれる人、頼れる人、面倒見てくれる人が身近にいる方のほうが、認知症を発症しやすく進行しやすい気がします。

 

ということは、孤独に強い人は認知症に強いということが言えるのかもしれませんね。

 

で、ケアとしては、「どうやって退屈させないか」が課題になってくるわけですが、正直、ケアマネや普段関わる僕たち支援者が頑張ってどうにかできるものではないので、強引にプランを組んであれこれしても、善意の押し売りになってしまいがちです。

もちろん、関わるということ、会話するということ自体が脳の刺激になるので、それはそれで大事なことだけど。

 

やっぱり、利用者さん本人が持つ自然治癒力を信じるっていうか、日常のケアの中で自分から何かに興味をもったり前向きな気持ちになることを信じて関わることが僕たちには必要だと思います。

そう信じることで、僕たちが発する言葉や態度も、良い刺激を与えるものに変わってくるのではないでしょうか。

 

しかしまあ、永遠のテーマというか、難しい問題やなぁ…。