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La Lumiere Life

日々の出来事や仕事で気づいたことを綴っています。
最近では映画のことばかり書いています。

あっという間にに5月も後半💦


最近は今年秋公開の映画のクラウドファンディングの返礼作業(インディーズなのでP自ら発送してます・・・)、新作撮影のスタッフィングとキャスティングをしております。

 

先日、掲題の映画『カモンカモン』の鑑賞記録を書いたつもりが・・・保存できていませんでしたガーン

 

■映画『カモンカモン』

映画館で予告編とチラシを見た時、なんてオシャレでやさしそうな作品なんだろうと惹かれ、絶対に観ると決めていた作品です!

平日の昼間に鑑賞。周りは一人で観に来ている映画好き!という感じの方でした。

 

 

■ストーリー(WIkipediaを引用)

ニューヨークでラジオジャーナリストとして働く独身の男ジョニー(ホアキン・フェニックス)。ある日、ロサンゼルスに暮らす妹ヴィヴ(ギャビー・ホフマン)に頼まれ、彼女の9歳の息子ジェシー(ウディー・ノーマン)の面倒を見ることになる。現地へ赴き慣れない共同生活をする中、妹の留守が長引くことになる。仕事の都合で帰らなければならない彼は、甥を連れてニューヨークへと戻り・・・

 

■感想

音楽・映像・演技、全てが心の中にす〜っと入り込む映画でした。

子供(ジェシー)を想う母(ヴィヴ)と叔父(ジョニー)。

うまく接することができず悩む叔父。

兄(ジョニー)妹(ヴィヴ)の確執

辛さや悩みを、自分と違う人間に置き換えて逃避したり、時に感情爆発をしながらも、周囲の大人を思い気遣ってしまう甥。

切ない気持ちと、お互いを想い合う情景に優しい気持ちにもなりました。

 

3人のやり取りの間に入ってくる、インタビューを受けた子供たちの言葉はジェシーの気持ちの一部でもあり、時にまるで禅語のような言葉もありハッとさせられました。

この構成、私は好きです。

 

モノクロ映像には、ゆっくりとしっとりとしながらも暖かい時を感じます。

 

使われている音楽も素晴らしい!

朝から子供がレクイエムを大音量で聴いているシーンは、子供が抱える爆発しそうな鬱血しそうな状況を表しているし、全編に流れるドビュッシーの『月の光』には心が温かくなりました。

 

甥に常に優しい視線を送るホアキン・フェニックス、すてきでした。

 

観てからかなり時間が経っていますが、いまだに思い出す素敵な映画でした。

 

忘れらない、人に勧めたい作品が一つ増えました。

 

ただ・・・

パンフレットが完売していて手に入らなかったのが悲しいです・・・

ハピネットさん追加で作ってください🙇‍♀️

 

 

 

企画期間中の今、 勉強のために映画や舞台を鑑賞しまくっていたところ、領収書を見た税理士事務所の新しいスタッフさんに

「本件の御社の事業との関連性をお教えください」

と言われてしまいました💦

え?え?え?

趣味って思われたのでしょうか。

ま、趣味が仕事になったような感じなんですけど💦

 

 

ちょっと前に見た映画『オートクチュール』の感想記録です。

 

■ストーリー(映画.comより)

フランスのラグジュアリーブランド「ディオール」のアトリエを舞台に、世代も境遇も異なる2人の女性の人生が交差する様子を描いたヒューマンドラマ。ディオールのオートクチュール部門でアトリエ責任者を務める孤高のお針子エステルは、次のコレクションを最後に引退することを決めていた。準備に追われていたある朝、エステルは地下鉄で若い女性にハンドバッグをひったくられる。その犯人ジャドの滑らかに動く指にドレスを縫い上げる才能を直感したエステルは、彼女を警察へ突き出す代わりに見習いとしてアトリエに迎え入れる。反発しあいながらも、時には母娘のように、そして親友のように、美を生み出す繊細な技術をジャドに授けていくエステルだったが……。

 

■感想

富士急ハイランドのジェットコースターのような展開を期待していたら、あれ?って思うかもしれません。展開としてはディズニーランドのビックサンダーマウンテンぐらいの高低差です。

きつい展開はないですが、日常の問題を的確に映像化した展開だなと思いました。

ファッションは一見煌びやかな世界。でも、その点は抑えた職人の世界を見せた作品。細かい点は非常に面白いです。

ある意味、一見華やかに見える映像業界と通ずるものを感じました。

 

またフランスの中での移民問題や差別などをうまく伝えている点は素晴らしいです。映画を観終わって、そういえば・・・と思い出して調べたりしました。

 

日常生活に近い穏やかな感じの作品が観たい、ハラハラドキドキが苦手な方向けかなと思います。私の席の前にいた年配のご婦人のグループは

「こういう映画いいわよね〜」

と仰っていました。

オシャレなフランス映画です。
でも、

華麗なるファッションの世界を見たい方にはお勧めしません。

 

観客は比較的年齢層高めでした

 

 

映画『ちょっと思い出しただけ』、『くれなずめ』、『ハンド全力』などの監督・脚本を手掛けられた松居大吾かさんの演劇集団「ゴジゲン」の舞台『かえりにち』を観させていただきました。

 

『くれなずめ』に通ずる松居監督ワールド炸裂で楽しかったです。

なんとも言えない感覚。

この舞台を見る前でも後でも良いので『くれなずめ』を観ていただくと面白い!と思います、

 

ストーリーについては、なんといっていっていいか・・・

台風が直撃するはずだったある場所の避難所の一夜の物語です。

「直撃するはずだった」と記載でお気づきかもしれませんが、結果的に直撃しなくて、この避難所の意味って?みたいな場所からのスタートの戯曲です。

 

わちゃわちゃとしたオムニバスで、笑える場面も多いのだけど時勢への牽制も感じる。そんなところが面白かったです。

 

松居さんの作品、実は映画でしか見たことなかったのですが(職業柄映画優先・・・お許しください!)、舞台も映画を観ているようで面白かったです。元々こういう作りだよ、と知り合いの舞台プロデューサーからお教えいただき驚きです。

 

松居さん、今でもすごいですが、どんどんすごくなるんだろうな〜と感じました。

 

映画『ちょっと思い出しただけ』(池松壮亮&伊藤沙梨W主演)もめっちゃいいので観てください!

(何度も言いますが、私は作品の回し者ではございません。好きな作品は好き!って言っています)

新宿武蔵野館で『猫は逃げた』を観た際、劇場でCOMMING SOONポスターを見て気になっていたドキュメンタリー映画

『ぼけますから、宜しくお願いします。〜おかえり お母さん〜』

を観てきました。

2018年に公開された前作の続編です。

仕事の合間に、シネスイッチ銀座で鑑賞しました(武蔵野館じゃない滝汗

 

お客様の年齢層は50代以降。

何もない平日ですが、しっかりとお客様が入っていました。

介護、アルツハイマー、看取りといった現代の問題を題材にしている上にリアルなお話です。

 

内容は、

アルツハイマーを宣告された母が、脳梗塞を患い入院してからの日々の話がメイン。母親がアルツハイマーを宣告されてから、それまで家事は一切行わなかった父親が家事を行い母親の面倒を見るようになった姿(おそらく前作ではかなり描かれたのでは?)。母親が入院してからの父親の様子が記録されています。

 

100歳近い父親が、自宅では母親の面倒を見て、入院してからは毎日欠かさず面会に行く。しかも歩き。坂道もある。

体力的にも大変なのに、常に明るくユーモアもあり、周囲の人を思い、娘には「好きなように生きろ。母親の面倒は俺がみるから」という。

 

優しさ、愛に涙が止まりませんでした。

(今、このブログ書いていて思い出しただけれもウルっとなります)

素敵なお父様!!!こんな人になりたいと思う方でした。

 

この作品、多くの方が共感する作品だろうと思います。

私にとっては両親の姿や今後のことなどが重なりました(両親はまだ元気です)。上の年齢の方は、ご自身のことなど感じるのかなと思いました。

 

監督は娘である信友直子さん。

家族を撮る、しかもボケていく母の姿を撮るとはなんという勇気だと感じます。

作られていないドキュメンタリー。素晴らしかった。

 

101歳を迎えたお父様がこれからもお元気でいらっしゃることを願っております!

 

 

お久しぶりです。

先々週、ワクチンの3回目を接種して副反応ダウンしました😢

身体のダルさからやっと解放され、頭も回るようになってきました(いや、頭はいつも回っていないか・・・)

 

今週より鑑賞&観劇復活です。

 

『ベルファスト』を観てきました。

アカデミー賞脚本賞受賞!

ケネス・ブラナー(映画&舞台俳優でオリエント急行殺人事件・ナイル殺人事件の監督でもあります)の半自伝的映画です。

 

スクリーンのエントランスもなんかゴールドに気のせいか光っているような。

 

 

■ストーリー(公式サイトより)

ベルファストで生まれ育ったバディ(ジュード・ヒル)は家族と友達に囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごす9歳の少年。たくさんの笑顔と愛に包まれる日常は彼にとって完璧な世界だった。しかし、1969年8月15日、バディの穏やかな世界は突然の暴動により悪夢へと変わってしまう。プロテスタントの暴徒が、街のカトリック住民への攻撃を始めたのだ。住民すべてが顔なじみでまるで一つの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断されていく。暴力と隣り合わせの日々のなか、バディと家族たちは故郷を離れるか否かの決断に迫られる・・・。

 

 

■感想

現代が必要とする映画だな。観てよかった!

と思いました。

 

1960年後半から1998年まで長期に渡った北アイルランド紛争の地、ベルファスト。宗派に関係なく助け合い皆が家族のようであった平和で穏やかな毎日が、暴動により一瞬で崩れ去る。

私もこの紛争のことはTV越しに見て知っていて恐怖を感じたことを覚えています。そして今はこの作品を通して、ウクライナで起きていることが重なりました。

 

その争いに関して劇中で印象的な言葉がありました。

主人公の少年バディの祖父が紛争が起きたことによって、変わってしまった周りの人について、バディに言った

「紛争は人の心を石にする」

という言葉。心に刺さりました。

 

争いは平和だった時の人の気持ちを変えてしまう。

昔、日本でも昔起きたこと。

今も世界で起きていること。

悲しさと怖さを感じました。

 

紛争シーンではドキドキし怖くもなりましたが、重たすぎる内容ではなく、バディが可愛らしくて、子供らしい活き活きした毎日や初恋が描かれ、人々の普通の楽しい日常、優しい祖父母との会話、両親の子供への想いに、温かい気持ちにもさせてくれる作品です。

 

(パンフレット表紙:バディの笑顔に気持ちが明るくなります)


 

役者は、皆素晴らしかった。バディ役のジュディ・ヒル君は本作が長編出演初!普通の子供らしさが全開でした。こういう子いるんだろうな〜って感じました。

両親役のカトリーナ・バルフとジェイミー・ドーナンの争いの中でも道徳心ありブレずに凛とする姿に美しさを感じました。

祖父役のキアラン・ハインズのユーモアと愛溢れる演技、そして祖母役のジュディ・デンチの存在感はすごい!どの作品でも威厳があります。

 

映像はほぼ全編モノクロ。

最初と、途中にピンポイントでカラーが入り印象的。

モノクロが時代を感じさせてくれつつも、見ていて違和感なく、自分の中で色をつけていたような時間でした。


繰り返しになりますが

 観てよかった!

観終わった後、今平和に暮らせていることに感謝しました。