早速ですが、ちょうど昨日読み終えた小川洋子さんの『博士の愛した数式』の感想を書いていこうと思います
どの本かは定かではありませんが、別の本の巻末にある、紹介でこの本の存在を知り、興味を持ち、中古屋さんで購入しました
私事ですが、私は数学が分かりません
文系だからどうという事ではないのですが、この本に書かれている数式の3分の1も理解出来ていません
ただ分かるのは、この登場人物たちにとってこれらの数式は、崇高で美しく、尊いものだということです
とあるレビューに「数学が分かればもっと面白いのかも」と書かれていましたが、
私は、数学なんて分かっていても分からずともこの本を楽しむことは出来ると思います
これは、私が数学が分からないという所に由来するのかも知れませんが、どんな人でも楽しめると思います
もちろん数学を始めたばかりの中学生にも
『僕の記憶は80分しか持たない』
この1文から、私はこの物語はどんなに悲壮なものになるのだろうと勝手に想像を膨らませていました
しかし、そんな第一印象からは程遠い、暖かく繊細で素朴な物語でした
220と284、28と言った数字を介した博士とのコミュニケーションを通じて、「私」
とその息子は成長していく
突然襲いくる悲劇や、衝撃なんてないのに、無意識のうちに、少しずつ積み上がってきた感動が、読み終えた時にじわじわ沸点を超えるんです
私には数学がわかりません
ですが、私の胸の奥に見えないけれども美しい数字が隠れているのです
それを見つけることは出来ないけれど、私にも信じることは出来るはずです
