政府は6月13日、 経済財政運営と改革の基本方針2025(骨太の方針)(概要)を閣議決定しました(NHK2025年6月13日)。 サブタイトルは「~「今日より明日はよくなる」と実感できる社会へ~」だそうで、アカウント名そっくり(笑)。
現役世代の保険料負担を含む国民負担の軽減を実現するため、OTC類似薬の保険給付の在り方の見直しや、地域フォーミュラリの全国展開、新たな地域医療構想に向けた病床削減、医療DXを通じた効率的で質の高い医療の実現、現役世代に負担が偏りがちな構造の見直しによる応能負担の徹底、がんを含む生活習慣病の重症化予防とデータヘルスの推進などの改革について(中略)2025 年末までの予算編成過程で十分な検討を行い、早期に実現が可能なものについて、2026 年度から実行する。(p39)
OTC類似薬に関しては「医療機関における必要な受診を確保し、こどもや慢性疾患を抱えている方、低所得の方の患者負担などに配慮しつつ、個別品目に関する対応について適正使用の取組の検討や、セルフメディケーション推進の観点からの更なる医薬品・検査薬のスイッチOTC化に向けた実効的な方策の検討を含む。」との注釈が付きました。
検査薬、中でも穿刺血を用いた血糖検査のスイッチOTC化については、薬事審議会(医療機器体外診断薬部会)のとりまとめ(2025年3月14日)では「現時点では、時期尚早であると言わざるを得ないと判断した。」とされていました。
しかし、規制改革推進会議(健康・医療・介護ワーキング・グループ)(2025年5月1日開催の第5回議事録)では「医療を必要とする人が早く医療につながるための入り口として質の担保された一般用検査薬の存在が必要不可欠」(p18、高山義浩氏)、「医師の権威や縄張りといったものを守るために患者の生命が犠牲になっている典型例にしか見えない」(p20,伊藤由希子氏)といった意見が出、厚労省も「現在置かれている時代背景の中ではこういった穿刺血における検査薬のOTC化という部分はかなり高いほうのアジェンダに含まれるものと、今日、いろいろな先生方からも御指摘をいただきましたけれども、我々もそう思っている」(p27、佐藤大作審議官)ということなので、早晩、認められるのでしょう。