不登校・引きこもり改善カウンセラーの田中勝悟です。
不登校の子どもの原因3つめです。
生きる強さが足りない
不登校の子どもと会っていると、どこかしら芯のなさというか、自信のなさというか、どこか強さに欠けているというところが感じられます。
実はこれが一番大きな不登校の原因でもあります。
バイタリティというか、生きていく強さが足りないというか。
簡単に言えば、何かしらうまくいかないことがあったときに、それを乗り越えるだけの強さが欠けている。
これは不登校に限らず、引きこもりの子どもにも共通したところです。
嫌なことがあっても、我慢する、耐えるという選択から、上手に逃げる、その場を離れる、といったいろんな選択がありますが、不登校・引きこもりはそうした選択をするだけの強さが欠けているところがあります。
自我が出てくると上手に自分と付き合えなくなる
そして、思春期の不登校の子どもの特徴は、自我が出てきて、いろんな感情を感じるようになります。
感受性が人一倍強いので、いろんなことに対して感じてしまいます。
問題は、そうした感じたことと上手に付き合うための強さがないということ。
だから、感じたままに混乱してしまい、どう乗り切っていいかわからなくなります。
感じたことがわからなくても、ある程度の強さがあれば、周りに出すことができます。
なんだかわからないけど、イライラして周りに当たりたいといった経験・・・
中学生くらいの子どもであれば、よくあることです。
イライラして周りに当たりたいというのは、そうした感情が出せるだけの強さを持っているからです。
不登校の子どもはその感情を出すだけの強さがありません。
イライラしているのか、不安なのか、怖いのか、そういうのがよくわからないのです。
感じたことが非常に大きいため、そうした感情を上手に感じるだけの器ができていない。
自分の感受性と上手に付き合えない
そして、感情と上手に付き合うだけの強さが欠けている。
上手に付き合うというのは、まずは自分の気持ちに気づき、その気持ちを言葉に出していくという過程が必要です。
しかし、感受性が高すぎると、自分の気持ちに気づくということが困難になります。
そのため、よくわからないまま身体症状にまでストレスが出てしまい、腹痛や頭痛を訴え、不登校の状態になってしまいます。
この強さに欠けているというのは、ずっと不登校に関わっている人や学校の先生であれば、ぴんと来るのですが、それでもニュアンスを掴むのがなかなか難しい概念です。
ただ、この「強さ」というところが実は不登校・引きこもりの改善で一番大切なポイントでもあります。
ある元中学校の先生は、「生きる強さに欠けている子供が増えてくるから、不登校・引きこもりはもっと増えてくるだろう」と話されていました。
このブログでは引き続き、不登校や引きこもりの改善について、
1) 独特の感性・感受性の強さ
2) 思春期になって自我が出る。
3) 感受性の高さと上手に付き合うための強さに欠けている
この3つの原因をベースにして、不登校の効果的な改善のメソッドについてお話をさせていただきます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
室長:田中勝悟
