不登校・引きこもり改善カウンセラーの田中勝悟です。
不登校の原因についてお話をしたいと思います。
不登校の原因は次の3つがそろったとき
不登校の原因は以下の3つの原因がそろったときです。
1) 独特の感性・繊細さ
2) 思春期になって自我が出ること
3) 感性と上手に付き合うための強さがないこと
これらの3つがすべてそろい、なおかつ特定の要因がそろうと不登校になります。
これらについて、簡単にお話ししたいと思います。
不登校の子どもは独特の感性であったり、感受性が非常に高いという特徴があります。
そのため、感情に振り回されてしまったり、感じたことを言葉にするのに非常に時間がかかってしまいます。
また、芸能人や芸術家、音楽家など、感性が必要な仕事をする人の中には不登校を経験した人が多くいます。
千原ジュニアや絵本作家ののぶみさんなどは、有名どころです。
漫画や小説、音楽などの分野で、大きな成果を残す人も多く、それらは彼らが非常に感受性が高く、繊細さを持ち合わせているからです。
不登校の子どもは自分らしさと上手に付き合う強さが足りない
また、不登校は思春期になると、急激に増えていきます。
それは自我、言い換えれば「自分らしさ」というのが出てくることに大きな原因があります。
自分らしさが出てくるのが思春期ですが、不登校の子どもは自分らしさと上記の繊細さを上手に付き合うことが難しいです。
それは、強さに欠けているからです。
「まあ、いいか」と割り切れる強さというか、「このままでいい」と思える強さ。
そこに欠けているところがあります。
そのため、「こうしたい」という自分らしさと、自分の感情や気持ちに間にズレがでてしまい、心の中で濁りが出てきます。
それが溜まってしまうと、どこかで限界が出てしまい、学校に行けなくなってしまいます。
不登校の3つの原因から子どもを見てみること
具体的な事例を挙げれば、
不登校の原因が友達から嫌なことを言われたからというものがあります。
昔なら受け流していたんだろうけど、
「本当は自分はこうなのに」
というどこかで許せない思いが出てきます。
しかし、その思いが出てきているけれども、うまく言葉にできません。
しばらく、そのことを悶々と考える中で、いろんなことが引っかかるようになり、だんだんと友達と付き合うのもしんどくなってきます。
ある日、お腹が痛くなりだし、保健室に行ったことをきっかけに、度々保健室に行くようになります。
1か月後くらいして、朝起きれなくなり、そのまま学校に行けなくなった。
上記は、今までの事例をいくつか重ねた架空の事例ですが、この中で上記の不登校の3つの原因が絡んでいます。
なぜ、この子が不登校になったのか、一度、上記の事例から考えてみてください。
もし、わかったのなら、不登校の3つの原因を自分の子どもに置き換えてみてみましょう。
「もしかして、繊細なところがあるのかな?」という視点で見てみると、なぜ自分の子どもが学校に行けなくなったのか、見えてくると思います。
次から不登校の3つの原因について詳しくお話したいと思います。
室長:田中勝悟