わたしは学生時代、
わからないことがあることを
いけないことだと思っていました。
「わかりません。」
そう答えると、先生は怪訝そうな顔をしました。
「ちゃんと勉強してきたのか?」と。
気付けば、わからないことにも、
周りについていけないことにも、
恐怖を感じるようになっていました。
でも、歳を重ねるうちに、
そうじゃないことに気が付きました。
「わからない」ことがあっていいんです。
学ぶことは喜びなのです。
「無知の知」という言葉があります。
「知らないことを自覚する」という意味です。
わからないことを学べることは、
楽しみでもあり、喜びでもあります。
「わかりません。」は
自分のことを惨めに思う機会ではなく、
新しいことを学べる絶好のチャンスだったんです。
すべてを知っている人は、この世にいません。
知らないことがあっていいんです。
それが人生の、生涯の、喜びに繋がっていくんです。
自分の心の捉え方次第だったのです。
そう気づけたとき、
わからないことだらけのこの世界に
心がワクワクしてきます。
「無知の知」が、
すべての学びの始まりです。