場所はどこだろうか?
白い壁…
なんの変哲もない事務所?


天井から一匹の蜘蛛が、糸をツタって
つ、つー
と降りて来た。

見たことのない蜘蛛。
カナブンみたい。
小太り?で黒とピンクのまだら模様。
ピンクは…
んー?
ショッキングピンクほど毒々しくない。
サーモンピンクとの中間位の色。
でも、鮮やか。

その色からして、毒持ちか?と夢の中のわたしは思った。

隣の部屋の金ちゃんを呼んだ。

わたしは彼に、ピンクの蜘蛛の存在を知らせた。彼は、その蜘蛛をチラリと見ながら…

なにやら呪文?を唱え始めた。
光と共に、手の中に銀色の針?のようなものが現れた。
そして、その針にキスすると…みるみる立派な剣になった。

で、ピンクの蜘蛛はどうなったかというと…

大きさが…
うさぎ位になっている((((;゚Д゚)))))))

うさぎ大の蜘蛛、それだけで発狂モノだ。

その上、カラダの表面はアジサイのような花びらをたくさんくっつけている。

案外、可愛い☆彡
ゆーてる場合か!(笑)

金ちゃんは、蜘蛛に近づき蜘蛛と話した?後、いい子いい子をしてから剣を向けた。

モゾモゾ動いていた蜘蛛は、微動だにしなくなった。

その蜘蛛のキワキワに剣を差した。
すると、カラダを覆っているアジサイが一気に花開き、レインボーに咲き誇った。

綺麗ぃ~

と、呑気に言うわたしだったが、金ちゃんは笑っていなかった。

ほどなくして、綺麗な花々は枯れ始め、蜘蛛はどんどん小さくなり、その姿は消えてしまった。

もーえぇよ!
その時、金ちゃんが初めて笑った。