嵐の前の静けさと言うのだろうか

優しい彼の態度に違和感を覚えた


あの頃の私は幸せボケしていたのか

そんな事を感じることもなく

考える事さえしなかった


ただただ純粋に優しいと思い

ただただ純粋に信じていた


今となればそれは

優しさでもなんでも無く

ただの後ろめたさか

ただの償いか

そんな様なものだったのだろう


そうとは知らずに

馬鹿みたいに信じて

幸せを感じたのは全くの勘違いだった


そんな頃を思い出した

彼の優しい笑顔の違和感

それは紛れもなくあの時の勘違いのように


これから始まる試練の狼煙


あぁまたここから始まるんだ


あの時開かれたパンドラの箱

今、戦女神となりそこに立ち向かう