最近の母は攻撃性がなくなり
穏やかになり 丸くなった。
そして 物忘れも増えた。
生活には支障がない程度なので
このまま穏やかに
過ごしてくれたらいいなぁと思う。
それがきっと本人も楽だろうから。
私はというと育休から復帰し
日々子育てと仕事に追われている。
最近仕事(というか上司との関係)が
うまくいかないことが多く
辞めたいと思ったり
悩んだり
夜も眠れなくなったり
早朝に目が覚めたり…
子育ても
2歳の子供相手では
気持ちが休まることがなく…
仕事、やめたい
そう思う瞬間が1日に何回もある。
そんな毎日だけど
ふと義母の遺影と目が合った。
きっと
義母は私のように
夫と変わらないくらいの経済力を持ち
夫と助け合いながら育児をし
そんな生活をしたかったのだろうなと
そのときに思った。
そしてそれは
私の祖母もきっと同じ。
ひょっとすると私の母も同じ。
私はフェミニストではないつもりだし
むしろ状況が許せば
専業主婦になりたいと思うこともあるし
女性の社会進出に全面的に賛成ではないけど
それでも今の私がこうして働いて
主人と協力しながら子育てができているのは
先人の苦労や思いが
あったからなのだと思った。
そして私の母は
私が生まれてからは経済的な苦労は
それほどはなかったと思うけど
それでももし母が
今の私のように
社会で働く経験をもっと積んでいれば
そこで自分の成長を実感したり
自信をつけることもできたのかもしれない
少なくとも世界は広がったのだろうなと
ぼんやり思う。
しんどくてつらくて
もう逃げ出したいと思うこともあるけれど
そんな毎日も
きっと誰かが生きたかった世界で
その世界を生きていくことが
きっと命をつなぐということなのだなと
思ったりもする。
