6/12に秦野の国立神奈川病院を訪ねました。
秦野イオンの隣の山という立地で、山の木々に守られた病院という感じです。
ご対応いただいたのはアレルギー科の渡辺博子医師。アレルギー科(小児)の医長をされておられます。
渡辺先生の他、3名の小児科の医師がアレルギー専門医の資格をお持ちで、診療に携わっておられるようです。
以下、質疑応答の概要です。
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●食物アレルギーの負荷試験の概要を教えてください
「治療の過程で現状の把握のために適宜。高リスクの患者さんは日帰り入院で9時から14時のスケジュール、1回に2名までで月4~5回程度実施。現在は10月まで予約いっぱいです」
「低リスクの患者さんのための、待合室でのアレルゲン摂取による負荷試験もやることがあります」
●治療方法のひとつとして(減感作療法のような使い方で)負荷試験を複数回するようなことはありますか?
「しません」
●神奈川病院では、重度・長期の食物アレルギーの治療は、どのように行われるのでしょうか?小田原市立病院では、概ね小学校低学年時点の症状を目安に、戸塚のこども医療センター、または相模原病院への紹介となるそうですが…。
「負荷試験をしてアレルゲン摂取量の上限を探って、日常生活でアレルゲンを適量摂取してきます」
●食物アレルギーを持つ家族向けのセミナーや講習会などは開催していますか?
「病院としてはやっていません」
「県の機関に依頼されて講演したり、秦野市の教職員対象の講習会をします」
●アレルギーエデュケーターの資格をお持ちの方はいらっしゃいますか?
「いません。(資格取得の勉強中の看護師がいる)」
(※アレルギーエデュケーター詳細はこちら⇒http://jspca.kenkyuukai.jp/images/sys%5Cinformation%5C20180405125326-78930E5C2A809C6E88CD1513F63B50226D1492171B3335A22EE0BE1A8BE9AF44.pdf)
●食物アレルギーマイスターの資格をお持ちの方はいらっしゃいますか?
「いません」
(※食物アレルギーマイスター詳細こちら⇒http://alle-net.com/alledai/alledai-foodmeister/)
●栄養士さんに栄養相談をすることはできますか?
「できます。が、(相模原病院のような)食物アレルギーに特に精通した栄養士がいるわけではない」
●小田原市立病院にかかっている子がこちらに移ってきてもいいですか?
「やはり遠いので、負荷試験からの帰り道に急変するなどのとき対応が難しいので心配。また、紹介状がないと特別の料金が別にかかります」
渡辺先生は穏やかで素敵な先生でした。成育医療センターにおられたそうです。
インタビュアーさん、お疲れ様でした!
またお忙しい中、お時間を頂きました神奈川病院の皆様、どうもありがとうございました!
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