2軒目での話の流れで、会社の先輩のことが気になっていることを伝えた。
向こうは驚きながら「だから連絡しても反応が冷たかったのか!」と納得した様子。
年下くんが私とどうなりたいのか謎だったし、私から進展させる気もなかった。
だから会社の先輩のことも話す気は無かったけど、流れで話したことを伝えると、なんだか寂しそうな反応をされた。
そんな姿を見ても、煩わしさしか感じなかった私、本当にドライだ…。
半分ふざけながらも「え、俺は?俺はあなたのこと一番だよ!(女の人の中で一番特別な存在という意味らしい)」と言ってきたけど、「そんなこと言われても困る。私は一番ではないし」と突き放した。
そこからまたいろいろと話をしたけど、彼は過去の恋愛の影響で、人を好きになる感覚がよく分からなくなったというか、怖くなってしまったらしい。
そんなこと言われてもね…今の私にはそうとしか思えなかった。
まだ知り合ったばかりのころ、私が彼に興味があるときに、彼は「付き合うとか考えてない」と言った。
付き合うとか煩わしいのかな、まだ遊びたいのかな、私にそこまでの魅力がないのかなと思って、彼への気持ちはあっという間にフェードアウトしていった。
その後、数ヶ月ぶりに彼から連絡がきてから、ただ宅飲みしてダラダラ添い寝することを繰り返してきたけど、その間に気持ちに変化があるかどうかなんて分からない。
何か言われたわけでもないし、割り切って添い寝する関係になってると思ってたから。
たまに外出しても、インドア派な彼は「久々に昼間から出かけて疲れた」と言って、口数がだんだん減っていって、こっちのテンションも下がって終わったこともあった。
彼と過ごす時間はそんな感じだったので、イマイチ面白みを感じなくなっていた。
不倫相手のことを聞かれた。
「既婚者とは最近連絡取ってんの?」
「そんなに。6月は会ったけど」
「え、最近じゃん!なんで既婚者とはヤルのに俺とはしてくれないの?」
「別に断ってないし。自分がして来ないんじゃん」
「俺は、乗り気じゃない相手とはやらないようにしてるの」
「ああそう。じゃぁ一生することはないね。私誰が相手だって乗り気になんてならないし」
「今までの人みんな?既婚者とも?」
「そうだよ。むしろ既婚者の方が目的がわかってるし、割り切ってるから楽。勢いで来られればそりゃやるでしょう」
「そうなんだ…」
彼なりに気を使ってくれていたらしい。
そんな彼の意図は私に全く伝わっていなかったけど。
そんな赤裸々な話を繰り返しているうちに終電を逃していて、カラオケに行きたいという話でお店を出たのに、なぜかホテルに向かう羽目に。
彼のことは嫌いではないし、彼の気が済むならいいかという軽い気持ちだった。
結果、飲み過ぎて彼の身体ができる状態じゃなく未遂に終わったけど…
二人であんなに話したのは初めてというくらい、赤裸々な話をたくさんした。
私としては、彼のことはもうどうにでもなれという思いからだったけど。
それに便乗して向こうもようやく本心を話し始めて、意外に私のことが気になってたんだなということを知った。
どう思っているかは言わないと分からないものだな…ましてやグダグダな関係だとなおさら。
いずれにしても、私の気持ちはもう会社の先輩に向いているから、年下くんと付き合うことは考えられない。
だからあえて、私としてどうなりたいのかなど核心をついた言葉は言わずにいた。
朝方「ほんといつもだけど、一夜明けると冷たいよね」と言われ、私は根っからのドライな人間なのかなと思った。
傷つきたくなくて、そっけない態度をとってるのかもしれない。
帰り際の改札前で「その男の人、落とせるように頑張ってね」と言われてわかれた。
もう年下くんから連絡がくることもなさそうだから、会うことはなさそう。
もし連絡が来たら、ぶっちゃけ話をできる仲だと割り切った時だろうな。
年下くんには貴重な経験させてもらいました。
ありがとう。