6歳の息子との富士山登山。 やはり簡単ではなかったです。
頑張ろうとか、あそこの角までいったら休憩してゲームとか、とにかく
いろんな手を使って騙し騙し頂上を目指しました。 でも、本当疲れて
しまったら梃子でも動かないんですね。 仕方がないから抱っこして登山
してみましたが、そんなことをしていては今度はこちらの体力が
持ちません。 、、、で実は必要は発明の母というか、とんでもない大発見
をしてしまいました。
ちょっと先に行ったとき、”待ってー、おいていかないでー♪”って
行ってみたんです。 すると、どんどん元気に、我先にと息子が登って
行きました。
山小屋が見える度に、
”あそこまで競争だ!”
と言ってはギリギリで負けて、また負けちゃったー♪と息子を褒める。
今度こそ負けないぞ!といって次を目指す。
途中からそれの繰り返しになりました。
頑張ろう!とか、理屈で説得するより 人間は 感情で動く
普段、僕が言っていることが妙にまた腑に落ちたのでした。
僕の父は秀才タイプだったんですね。 なんでも器用だし、
勉強もよくできるし、細部までしっかり几帳面に仕事をするし、
僕はずっと小さなときから、そんな父にかなわないなぁと思っていました。
そんな父に対して、唯一、敵う僕の能力は語学でした。
そして外国語を含めて、人前で話すこと。 これだけは父に負けなかった。
僕の父も語学は好きでしたから、辞書や参考書などがたくさんありました。
中国語を先に勉強しだしたのも父でした。 これだけは父に勝てると、
僕は父が買った辞書などを横取りして、内容を吸収していきました。
完璧な父が、語学の時にだけ見せる
”ここだけはお前にかなわない”
という照れくさそうな顔は、僕にとっては最大のご褒美でした。
今、思うと父に、僕に関心を持ってほしい、僕を褒めてほしいと
いうのは最大のエネルギー源だったんですね。
富士山を下山中、6歳の息子は、すれ違う人たちのほとんどに
びっくりされ褒められていました。 とてもうれしそうな顔を
していました。
辛いことに耐えて物事を達成する喜び、そして達成を認めて
もらえる快感を存分に味わったように見えました。
登頂できる可能性はだいたい40%ぐらいかなと思っていたのですが、
準備もしっかりしていたし、天候にも恵まれ、本当に幸運でした。
僕も、まだまだ父に認められたいです。 もうこの世にはいないけど、
僕はあなたが大好きで、とても尊敬していて、今でもあなたを超えたいと
思っています。
あなたを超えたいと、今でも僕は思っています。