赤は食欲抑え、プラスチックスプーンは食べ物を高価に | 真実と幸せ、科学をサポートする ラエリアンハニーリーです

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食器の色や形、大きさが食べ物の味に影響を与える
食器の種類や色などが食べ物の味に影響するとの研究が26日、オンライン雑誌「Flavour」に発表された。研究を発表した英オックスフォード大学(University of Oxford)のチームによると、英国の病院では栄養失調の患者用に赤色のトレーが使われているが、これは最悪の選択だという。

 食器類の色や大きさ、重さ、形のほか、カップやプレートが味覚に大きく影響することがこれまでの研究で証明されているが、同研究チームはこれをさらに裏付けた。赤色は食欲を抑制する傾向があることなど、ナイフやフォークに関する今回の研究結果は食器の色についての従来の研究と一致するという。

■痩せ気味の人は赤い皿を使うべきではない

 研究チームは「赤色の食器類は、食物摂取量を減らす必要のある人のために使われることもあるだろうが、痩せ気味の人には決して使うべきでない」と指摘した。

 英国の病院では、食事の補助が必要な患者を看護師が識別しやすくするため、赤いトレーが使われている。研究チームによると、「食べる量を増やすよう促されている人々にとって赤色のトレーは最悪に思える」という。

 研究では、正常な視力の被験者数十人を対象に、異なる色、形、重さの食器を使用して、同じ食べ物の味に与える影響を調べた。特に興味深いのは、ナイフを使った場合、スプーンやフォーク、つまようじを使った場合よりも食べ物が塩辛く感じられることが分かった。また、軽量のプラスチック製スプーンで食べると、食べ物が「より高価」に感じられるとの結果も得られた。

 研究チームは「私たちが食べ物をどのように味わうかは、食べ物の味や、食感、香り、見た目など複数の感覚が関わっている。口の中に入れる前の段階で、脳は既に判断していて、それが味覚に影響する」と説明した。(c)AFP