骨を形作る骨細胞が、血液のもととなる造血幹細胞の動きを制御していることを岡山大と神戸大のチームがマウスを使った実験で突き止め、6日付の米科学誌セル・ステム・セルに発表した。
白血病などの血液疾患では、健康な人にG―CSFという薬剤を投与し、骨の中心部にある骨髄に含まれる造血幹細胞を血液中に流れ出させ、これを採取して患者に移植する治療がある。
チームは、マウスの骨細胞を減少させると、G―CSFを投与しても、血液中に造血幹細胞がほとんど流れ出ないことから、骨細胞が造血幹細胞の動きを制御していることを発見した。
(共同)
■骨細胞が血液のもと制御 白血病治療に有用、岡山大ら発表
http://www.chunichi.co.jp/s/