もうすぐ2018年が終わりますね。

この1年、そして産後の1年8ヶ月、それは産後クライシスの歴史…



これまで何度か産後クライシスについて書いたものの、自分自身に何が起きているのか理解できないし、ちゃんと言語化できている気がしなくて。

今日読んだ記事の中に私の感じてたことってこういうことなんだ!とすごくすごーく腑に落ちるところがあったのでリンクを貼っておきます。
産後クライシスの方も、産後クライシスって何?って方にも読んで欲しいです。


"荒れ狂うアラシが、大木をなぎ倒して家を砕くように、それまであった「わたしの穏やかな街」を復興不能な荒野に変える。"

"確かに産後妻は変わる。
でもそれは、妻が望んだ変化ではない
自然災害のような不可抗力により、あらがえない大きな力により、強制的に変わってしまったのだ。"

"変わってしまった自分が悲しい。
もう一度、あの平和な街に戻りたい。
家族と笑顔で暮らしたい。
でももうないのだ、あの街は。嵐で壊れてしまったのだ。"
(記事から引用しました)

"自分は迫りくる嵐を前に、大切な街に背を向けて、タオルにくるんだ子供だけを抱き、暗闇の中を走ったのに…"
特にこの一文を目にしたときに涙が溢れました。

産後私が見ていた風景はまさにこういうことだったんだと思います。



話はそれますが先日1歳8ヶ月にして息子が突発性発疹になりました。
突発性発疹といえば別名「不機嫌病」とわれるくらいとにかく子供が愚図りまくる病気で、その大変さは沢山の人が語っています。

なので発疹がでてきたあたりから覚悟をきめ、案の定すごい荒れ様で大変は大変だったわけなのですが、一方で正直「あーこの感じ懐かしいな。去年はだいたいいつもこんな感じだったからな。」と淡々とした気持ちにもなりました。


一般的にすごく大変だと言われている突発性発疹の時のような愚図りが日常だった日々。
座ることも立ち止まることもままならなかった日々。
細切れ睡眠で朝まで息子をあやし続けた日々。

色んな人が産後クライシスにならないためのアドバイスや子供が寝るようになる方法やら成功例を語っているけど、正直そんなのは子供の個人差によるところが大きいと思います。

私は実家のサポートがあるし夫は一般的にみれば家事に協力的な方なので、ずっとどこかで私ごときが大変だと思ってはいけないと自分に言い聞かせていました。

でも日常的に突発性発疹レベルでぐずり、2年近く簡単には寝てくれない赤ちゃんを育てるのは結構大変なことだったと改めて感じたので、今こういう状況になってしまっていることに対してまずは自分自身を責めないようにしたいと思いました。

私達の場合産後クライシスは突然嵐のようにやってきて、どうしたって避けることはできなかったと思います。
息子の性質とか私達のそれまでの関係性とかタイミングとか、色んな要素が重なって偶然起きたのかもしれません。何かが違えばまた違った産後があったのかもしれません。
でも自然災害みたいに止めることはできず、私はただただ嵐の中でもがくことしかできませんでした。



この1ヶ月はまた色んな病気もしたし、夫との関係も崩壊寸前まで、いや、実際には一度崩壊したのだと思います。お互いボロボロになったし落ちるとこまで落ちて地獄をみたと思います。

それでもまだ別れていないのは息子の存在があるから。


先日普段言葉少ない私の父に「今そんなことしている場合じゃないよ。子供の事を一番に考えないといけないよ」と言われました。
実際に子供のために生きていたような父の言葉だからこそ重く響きました。

息子のために我慢をして仮面夫婦を続けるということではなく、私達は息子に幸せな子供時代を過ごしてもらうために、同じ目的を持った仕事仲間に、うまくいけば仲間や同志のような関係に変化していくのかもしれません。

子供がいても変わらず恋人のような夫婦になりたかったし、昔のような関係に戻るためにどうしたらいいかずっと考えてきました。

でも起きてしまったことは消せないし、もう同じように元に戻ることはできないのだとやっと現実を直視できるようになりました。

悲しいことかもしれないけど、幻想を追って悲しんでいても仕方ないです。
災害でめちゃくちゃになった街は二度と同じ姿には戻らないけれど、また新しい風景は作られていきます。

もちろん今でも悲しさとか怒りとか不満で心が苦しくなる時があります。もう誰かに愛されないのだと思うと本当にこれでいいのかなぁとも思います。

でもまず大切なことは息子に沢山笑ってもらうこと。それを忘れないようにしたいです。

今後の目標はこの荒地を少しでも「復興」させ私自身が「自立」した人間になること。



ここで私の拙い産後の記録は一旦終わりにしようと思います。

息子の短い赤ちゃん時代は、大変だけどかけがえのない時間です。きっと私の一生の宝物になると思います。



みなさま、良いお年を。