始まりはいつも唐突で
終わりはいつも残酷で
そんな毎日を僕たちは生きている
いつしか人はそんな日常の中に希望と絶望を見つけ
希望だけを現実と置き換え生きる事に特化していった
だから不意の絶望を非現実として感じてしまう<br>
人はいつか死ぬ
そんなことは皆が皆知っていることなのに
誰かが死んだのを目の当たりにした時、その現実味のなさに絶望する
そんな弱さや甘さを現代人は抱え込んでしまった
100年後には今生きてる人たちは生きてない、そんなことは皆がわかってる
こうやって僕がタバコをくわえて日記を書いてる間にも世界じゃ命の灯火が消え続けている
それもほとんどの人は知っている
だけど
ほんの数秒後に消える命の灯火が
誰も自分のものや自分の身の周りに居る人たちのものだとは思っていない
誰しもがそう思いたくないという一念でそれを考えるのを止めてしまった
だけど、考えるのを止めた所で何も変わらない
現実とは残酷で決まったものはもう変えられないし返らない
そんな唐突の始まりと残酷な終わりのメビウスの輪のような世界を
僕達は今日も生きています
死は決して遠いものじゃないから
いつかという未確定の未来に必ず僕たちに訪れる決定された未来
そんな不確定で確定された絶望を前に僕たちは少しでも笑える時間と幸せだと誇れる時間が欲しいから
だから今日も生きて行くんだよね、きっとそうだと思いたい
願わくばこれを見てくれた一人一人の人生の物語が最後まで誇らしいものでありますように。
