大人の引きこもり・子供の不登校相談https://r.goope.jp/kubo-counseling/ -4ページ目

さて今日は 大人の引きこもりの続きです。

社会に出たいけど、怖くて仕方ない。というケースとなります。

 

こちらのタイプの方は、自室に籠っていてもとても不安な気持ちを抱えています。

自分が社会から取り残されているような気持で追い込まれているのです。

 

こういった方は一度社会に出たことがある経験がある方が大半です。

一度社会に出て、怒られたり、仕事を他の社員と同じようにこなせない・・

というジレンマを持っていたりします。もしくは、最近多いのは、会社の人間関係やプレッシャーで

精神疾患になり精神科に通院していたりします。

 

厚生労働省のデータでみると(2020年推計)

 

①発達障害(ASD, ADHD・学習障害)

    成人:約 100万人以上
  (ちなみに子どもの発達障害は全体の 7〜8%、35人クラスで言うと3名くらい)

②うつ病・躁うつ病 約 127万 人
 

 

 

③不安障害(パニック障害等) 数十万人(詳細統計なし)

 

 

  ④統合失調症等 約 80万人

となります。2025年現在では、どんどん増えている傾向になります。


ここでは①の発達障害に焦点を当てます。

 
発達障害は大人になってから見つかるケースが多々あります。
例えば、
ASD(自閉症スペクトラム)では他の人の気持ちを理解することが苦手な傾向があります。
所謂、心の理論が理解できないということになります。メタ認知とも言います。
自分を上から見る目線、俯瞰して、客観的に見る能力です。全体の状況を理解して
現在の自分が反応する能力です。ASD傾向の特徴は、のめり込む、過集中、周りから見ると自分勝手に映ります。
一言で言うと、空気が読めないです。
 
ADHD(注意力欠如・多動、衝動性障害。特性としては、落ち着きがない、衝動的行動、不注意、集中力の持続が苦手、
気が散り易い。忘れ物が多い。指示を最後まで聞かない。早とちり、スケジュール管理が苦手等 
 
 
これらのASDやADHDは、社会に出て初めて必要なスキルが足りないことが明るみになるケースも多いでしょう。
これは発達特性であり、本人自身が気を付けようと思っても簡単に修正できないものです。
ADHDに関しては薬剤で特性を抑えることもできますが、ASDはなかなか難しいですね。
 
本題に戻りますと
大人の引きこもりでこれらの特性を抱える方は、社会に出たときに大きな壁にぶち当たります。
周りからは「どうして他の人と同じようにできないんだ」と罵声を浴びせられたりする経験を持つ方も
多いでしょう。これはとても辛いですね。
なぜなら、本人が努力しようとしてもどうしていいか分からないからです。
 
但し、手立てはあります。
現在の私の仕事は、これらの特性を見抜き、見立てと手立てを先生や親御さんに伝えることですが、
それはまたの機会に・・((´∀`*))