阪神電車は時折片方の座席が一人がけのときがある。出来れば横に汗臭いオッサンとか、香水のきついオバハンとかに座って欲しくないので、出来たら一人がけを狙いたいところ。


昨日、阪神電車を待っていたらちょうど3列目だったので、これはひょっとしたら行けるのではないかと思い、ドアが開いた瞬間に一人がけ席目指してまっしぐらに向かった。


阪神電車は上等の阪急電車と違い、座席の向きを進行方向に手動で変えなくてはならない。


そして入るなり一人がけ席の座席の背もたれにある手すりを掴んだ。


が…別のドアから入ってきた若い女性も同時に手すりを掴んでいた。


いや、私が先だ。


絶対にこの一人がけ席を譲るものか!と、無理矢理座席におケツをねじ込もうとしたら…


こともあろうか負けてしまった。綺麗に着飾ったお嬢さんなのに、すごい勢いでその隙間からおケツをねじ込んできた。


負けずに私も頑張った。


が…


負けた。


悔しい…。


二人がけ席が空いていて座れたから良かったものの、これで座れなかったら怒りが爆発していたかもしれない。


しかし…


若いのに…


あのパワフルなねじこみはすごかった。


さすが阪神電車…


それはそうと、今日難波のジュンク堂に行ったとき、カウンターに噂のライバル本(勝手にライバル視するな)、「阪急電車」が置いてあった。


とりあえず敵(だから敵って…)を知るべく、買ってみた。ライバルに(だから・・・)印税を設けさせるのはシャクだが、しょうがない。


で、読んでみた。


もっとアホらしいものかと思いきや、ちゃんと小説仕立てになっていて面白い。


こんな阪神電車で人間ウォッチングしているのとはワケが違う。


負けた…。


ドンケツでも執筆でも負けた。


いや、いつかこの「阪神電車」も日の目を浴びるだろう。


って、「阪急電車」が面白いのは、駅の周りの情報などがこと細かく描かれているからなのかも。


今度途中下車してみよう。


ってどこで?尼崎?いや、尼崎は下車したことがあるぞ。二回ほど。飲み屋に行ったぐらいだが。


西宮?学生時代実習に通ったなぁ~。


芦屋?う~ん。


魚崎?これは「息子」の忘れ物を届けに下車した駅だ。


御影?前に待ち合わせをしたら、かたやJR御影、かたや阪神御影で待っていて、JRに行くのに道に迷って雨に降られたことがあったなぁ。


と言ってる間に三宮~♪



先日仕事の帰り、神戸方面へ向かう電車を待つのに列に並んでいたら、いきなり後ろに立っていたオッサンが電気髭剃りでヒゲを剃り始めた。


なんでやねん。


その間約5分。


剃ったヒゲがバッグに入るのではないかと恐れてちょっと避け気味にしてみたんだけど…


しつこく剃り続けるオッサン…


なんでやねん。

先日仕事に行こうと思って最寄駅の構内を改札に向かって歩いていたら、目の前にすごく足の綺麗な女子がいた。同性ながら、ほ~っとため息が出るような美しい足だった。


そんな女子を梅田に着くまでに3人見た。


そして帰りの電車の中、向かい側に座った女子がこれまた足が綺麗。ファッションセンスも抜群なのだ。


が…惜しい。


綺麗な足とすばらしいファッションセンスに顔がついていっていない。惜しい。


ふと左側を見ると、柴咲コウばりの超美人がいる。眉の形といい、彫りの深さといい、美人だ。


が…惜しい。


ファッションセンスが良くない。


夏だというのにブーツを履いている。ジーンズの上に履いている。よくわからない格好をしている。惜しい。


ふと、彼女たちの顔をすげかえたら非常にうまく行くのに、と思ってしまった。


すげかえたら一人はまったくもって女優だ。モデルだ。そしてもう一方は…どうなるんやろ。








今日の出来事ではないが、先日下りの阪神電車に乗っていたら、御影に電車が入る直前に車内アナウンスが流れた。


「次はぁ~、さんのみやぁ~さんのみやでございます」


実は毎日電車の中でも仕事をしているので(意外と集中できる)、自宅最寄の駅につくまではほとんどどこを走っているのか気にしたことがないが、このときばかりは


「ん?」


と思った。


というのも、もうすぐ三宮なら地下に入っているはずだからだ。


どう考えても窓の外を流れる景色は青空と沿線の町並みだ。


間違えたな。


そして私が


「ん?」


と思った瞬間、隣のおばちゃん二人組が一気に噴出した。


「ぎゃ~~~!次三宮やてぇぇぇぇ!!うわはははは、間違うたはるで~!御影やのに三宮言うたでぇぇぇ!御影やのにぃぃぃ!何で間違えるねん~、あはははは!」


そないに大騒ぎせんでもよろしいがな。





週6日働き、そのうちの5日は阪神電車を利用している。


先日、仕事関係の人から「阪急電車」っていう本があって、著者が阪急電車の中で聞きかじったことをつづっているという話を聞いた。


そうなったら黙ってられないのが阪神電車利用者およびタイガースファン。


トラキチではないけれど、なぜか愛着がわいてしまう阪神電車。


毎日聞いていたiPodのヘッドフォンをはずし、ちょっと周りの物事に耳を傾けてみようと思う。


よろしく~。