鞆の港から、船に乗って仙酔島にある、ここからと言う宿の洞窟風呂に日帰りで行ってきました。

仙酔島はよく殺人事件が起こります。十津川警部や浅見光彦が登場して事件が解決されます。孤立した島である事で、密室が作りやすいのです。しかしながら鞆の港からわずかな距離なので、定期船以外にも漁船などで行けばすぐ上陸できるので、その辺りからアリバイが崩れていきます。

市営渡船場から渡ります。公営ですから、渡船料金は、往復で僅か240円です。因みに片道切符はありません。近くには県営渡船場もあります。

そちらからは少し遠い走島へ船が出ており、通勤通学運用で、観光客はほとんど利用しません。

1時間に3往復しています。階段になっておりそこへ少しステップが掛かり乗船できるようになっています。タイヤのクッションが付いていますが、ぶつけずに接岸します。

船内はベンチが3つだけです。この他にもデッキがあり、そこにはベンチが2つ置いてあります。

すぐ目の前に見えているのは弁天島です。基本的には無人島です。しかし5月最終土曜日に花火大会がこの島で行われ、対岸の鞆の港には、観覧席が設けられ、大変賑わいます。

5分で仙酔島に着きました。船はすぐに折り返します。龍馬の海援隊の船に似せてあります。坂本龍馬はこの鞆で紀州藩の船と衝突し、それがいろは丸です。龍馬は国際法を盾に取り、御三家の紀州藩から、7万両の賠償金を得ました。

係留してある、べんてん丸といろは丸は同型ですから、龍馬人気にあやかって改装改名したのでしょう。帆船に模してマストが3本立てられていますが、ダミーだろうと思います。因みに操舵室は向かって左にあり、右に進みそうですが、実は左に進みます。

上陸すると小さなトンネルを通ります。海食ではなく、人工であろうと思われます。

展望台の方へ歩を進めます。右も左もグルっと回って輪になっており、展望台が2か所にあります。右の方へ行ってみました。

こちらの方が少し高い展望台です。正面にあるのは鴎風亭です。鞆の入り口にあるホテルです。海岸線奥が福山方面、左がバスセンター方面です。

先程港から見た弁天島の裏側です。黒い船が渡船のいろは丸です。鞆の桟橋に停船しています。正面に見えるホテルは、汀亭遠音近音（みぎわてい　をちこち）現段階で鞆で最も高級ホテルです。

砂浜の方に降りていきました。途中なんとも力強い木がありました。名前までは分かりません。

砂浜まで来ました。ここは小浦と言うようです。現在背中側は解体工事が行われています。そこには国民宿舎がありましたが、閉鎖されました。跡地を最近星野リゾートが買収しました。最低宿泊料金80,000円のリゾートホテルを建設するようです。先程汀亭が一番高級と書きましたが、あくまでも現段階でと言う事です。

こちらは田ノ浦と言う砂浜です。この砂浜はこれから行く「ここから」と言うホテルの水風呂にもなっています。

この後ホテルに行きました。まず食事でそして風呂になりました。食事も大きな鯛の兜煮が出て、後は鯛と海老とイサキとモンゴイカの刺身、塩焼き鯛一尾、茶碗蒸し、鯛めしと椀物、香の物、塩豆餅のデザート。量的には充分で家内は食べきれず、私が塩焼き鯛を2尾頂きました。

風呂は洞窟風呂と言うかサウナのようで、まず壱ノ湯が海藻蒸し風呂、設定温度はサウナにしては低い60℃位ですが、その分時間をかけてじっくり毛穴を開けます。その後海水風呂で少し湯あみして、弐の湯よもぎ蒸し風呂、ここは先程よりは設定温度が少し高く７０℃程度。開いた汗腺から一気に汗が出ます。もう顎から秒速３滴位滴り落ちます。ここから出ると次は掲載の砂浜まで出ます。ザブザブと入って行き、肩から頭までつかります。気持ちいいです。因みに真冬が一番いいと言う事のようです。その後仕上げの枇杷の蒸し風呂で再び汗を流します。デトックス効果が抜群なような気になります。

この後、シャツとパンツを脱いで、男女に分かれて普通の大浴場にはいり、汗を洗い流します。

食事と風呂の日帰りパック5000円ですから、お値打ちかと思います。

これを午前午後2セット位楽しむ湯治セットのようなものもあります。

満足して帰路につきました。福山市内から車で20分位、バスでも30分位でしょう。平日に行くと空いておりますが、土日は少し混むし値段も少し上がるようです。

鞆 仙酔島 洞窟風呂

鞆　仙酔島　洞窟風呂