毎日阪堺電車ばかり追いかけても飽きるので、本日は堺の古い町並みなどを散策しに行きました。もちろん阪堺電車に乗って、、、

本日は偶数日ですから161の稼働日です。下調べをして10：00の電車に乗り込みました。

平日の10時過ぎですから車内も空いています。住吉鳥居前を過ぎると殆どの乗客は降りてしまいました。

鎧戸もいい味出していますし、床もニス塗りがきれいです。今月いっぱいで通常営業は無くなり、イベント時にしか動かなくなります。気軽に乗れるのはもうわずかな期間しかありません。因みに2月一杯偶数日に運転されます。時刻は無料の南海アプリをダウンロードすれば、161の現在地はすぐわかるようになっています。

あびこ道で下車しました。161は折返しのために一旦留置線の方まで、引き上げていきます。

本日は堺に向かうため次の電車に乗り込みます。次の電車はチャギントン505でした。

高須神社で下車しました。チャギントンを見送ります。前後で顔の色が全く異なります。

駅名の神社が直ぐ隣にあります。小さな境内です。朱色がやけに多いですね。おみくじが梅とか桜の枝ではなく、木瓜の木に結ばれています。花はそれでも咲き始めていました。

駅から西の方向（海の方向）に歩き初めました。古い家屋があります。ここはまだ現役営業中の店舗です。香の物を扱っているようです。線香とか、匂い袋とか、、

第一の目標は鉄砲鍛冶屋敷跡でしたが、何と大規模修繕中でした。2年ほどかけてリニューアルするようで、業者が入って本格的な工事中でした。近くをうろついていると、明かりが洒落た家屋がありました。水野鍛錬所とありました。堺の銘品の包丁を作っている所のようです。

綾ノ町を越えて山口家の前までやって来ました。古い商家を開放しているそうなので見学をしに来ましたが、何と本日火曜日は休館日でした。2か所続けてうまくいきませんでした。

綾ノ町を少し神明町の方へ歩くと堺刀司の店舗がありました。我が家の刃物は殆どここの物を使っています。かなり歴史のある刃物商で、映画作品にもたびたび登場しているようです。

妙国寺前には堺伝統産業会館があります。しかしここもまた改修中でした。3か所連続とは本日はなんという日でしょうか？コロナ関連で観光客が激減しているので、この機会に大修理しちゃえという発想なのかもしれません。

宿院までやって来ました。ここにはさかい利昌の杜と言う所があります。ここも第3火曜日は休館ですが、本日は第2火曜日でかろうじて開館していました。千利休の利、与謝野晶子の昌の2文字を取って、利昌と言う名になったようです。千利休も与謝野晶子も堺の生まれです。

玄関入って直ぐに模型がありました。阪堺電車の宿院駅付近の模型でした。1949年（昭和24年）まで宿院から海の方の大浜まで支線が分岐していたそうです。本線は直線で、90度カーブしているのが、大浜支線のようです。

1階が利休の間のようでした。利休は秀吉に重宝され一気に茶の湯の世界を上流階級に定着させましたが、最後は秀吉によって切腹を命じられています。堺はアジア各地と貿易をしており、自治の町でした。琉球、マカオ、台湾、アユタヤ、ルソン、ボイアン、マラッカ、バタビア（現在のジャカルタ）などの都市と交易していたようです。

京都聚楽第の茶室の再現のようです。秀吉は本来金の茶室などと言う成金成り上がり趣味でしたが、利休はあくまで質素で素朴な茶室や茶器を好んで使用しました。

2階は与謝野晶子の間です。堺の和菓子屋の娘だったようです。その生家は現在はチン電通りになってしまっているようです。

晶子語録がいくらか書かれてあります。その一つに松茸は採っても採っても無くならないというようなことが書かれてあり、今ではうらやましい時代だったと言う事なんですね。

2階から千利休の生家が望めます。ガラス越しですからなんか違和感がありますね。模型みたいです。

最後に御陵前迄行って、南宋寺に行きました。戦国時代堺を統治した三好長慶と言う武将が、父元長を供養するために建立したそうです。石庭が見事のようですのでやって来ました。

参道には梅がほころび始めていました。

瓦のような焼き物を縦に並べて参道にしています。社殿まで行って初めて境内すべて撮影禁止です、と言われ石庭も撮影できないと冷たく言われました。ちょっとムッとしたのでじゃあいいですと、帰って来ました。

帰りは時刻も見ないで適当に電車に乗ったのですが、丁度あびこ道で161が恵美須町行の運用に入る所でしたから、それに乗って新今宮まで帰る事にしました。吊りかけサウンドは何度聞いても心に染みていきます。

新今宮駅で200円タコ焼きをまた食べて、環状線に乗りました。帰りは弁天町周りで京橋に帰って来ました。

阪堺電車 堺散歩

阪堺電車　堺散歩