長居の博物館へ毒展に行く。植物園も | outbackの旅日記

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日本中を気ままに旅する記録です。山の中の無人駅でビバークします。
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長居公園の中の自然史博物館において、現在毒展をやっています。私は薬学部を出ていますので、こういうのが好きなんですよ。生物毒から鉱物毒まで展示がありました。館内撮影できませんが、自然界のあらゆる毒の展示がありました。

ただ毒と言っても人間に対して言っているだけで、他の生物には毒でも何でもないものがいくらでもあります。

フグ毒などは、人間のナトリウムチャンネルに作用しますが、フグ自身には受容体の構造が異なるために全く無毒です。

逆に玉ねぎやニンニクは人間には無害ですが、犬や猫に与えると、有機チオ硫酸化して、赤血球を破壊します。

展示に関して様々な種類の毒がありました。長芋を食べると痒みが出るのは、シュウ酸と言う成分が原因ですが、これも毒と言えます。フグの毒はテトロドトキシンですがこれも毒です。ただ本日の展示では毒の強度については殆ど解説がありませんでした。そこが少し不満でした。

しかし自然界では、マムシの毒はハブの毒よりも強いですが、マムシで命を落とすことは殆ど無く、ハブは抗血清を打たないと死ぬ可能性があります。これは毒の強度に量を乗じた結果です。マムシは噛まれても体内に入る毒の量は少ないのです。強度だけでは危険性は説明できないので、まあ表記し始めたらきりがないので、今回書かなかったのだと思います。

 

毒展を楽しんだ後は、植物園にも行ってみました。

キリシマツツジとありました。野生のミヤマキリシマの園芸種でしょうか?

藤がもう満開です。しかしこの藤棚の隣りに、最近はやりのネモフィラも満開になっています。ですからものすごい人が集まって来ており、撮影には不向きです。そもそもネモフィラには全然写欲が湧きません。何がいいのか全く理解できません。あと芝桜も私の脳では受け付けてくれません。

ラベンダーも咲いていました。富良野では6月下旬の花なのですが、、、最近見なくなった、アオスジアゲハがいました。普通のアゲハと違って方向を急に変えて飛ぶので、子供の頃は、捕まえるのにスキルを一番要する蝶と位置付けられていました。いる場所も里山と言うより、少し森の中に入った所によくいました。

 

 

立てば芍薬と言われる美人の代名詞です。まだ満開ではなく咲いているものもあると言ったところで、大きな蕾が一杯ありました。

 

 

座ればボタンです。こちらの方は今がピークの様でした。芍薬も牡丹も元は中国から漢方の原料として日本に入って来ました。それが今では改良されて大輪を咲かせています。

芍薬は血の巡りをよくする作用があり、更年期障害などの冷えに効くとされています。命の母Aにも入っています。

 

 

 

 

こちらはシャクナゲです。本来ならもうピークは過ぎている頃ですが、きれいに残っていました。

これからの花として、紫陽花、花菖蒲、睡蓮、薔薇辺りが、いまにも行くぞと言う感じで若葉を出していました。

道路の真ん中の水たまりでは、雀が水浴びをしていました。本日は晴れて暑くなっています。25℃以上にはなっていると思います。

 

 

一転新緑の森です。メタセコイアの木です。世界一背が高くなる木です。フィトンチットが辺り一面満ちていました。

関山桜です。ソメイヨシノが終わってから咲き始める遅咲きです。

ハナミズキです。これは街路樹や庭木でもよく見ます。今が一番シーズンですから、今街中でこの色の花の木は、たいていハナミズキと思って間違いないですね。

 

以上植物園も一周してきました。紫陽花や花菖蒲はもう少し平野ではなく山の方でみたいですね。今年もそういう場所を探します。