先週に引き続き彼岸花を見に行きたくて、今度は明日香村に行ってきました。明日香村は都がおかれた時もあり、キトラ、高松塚、石舞台古墳などの有名な古墳もありますが、里山のこうべを垂れた棚田の畦道に咲く彼岸花も有名です。
途中大和高田市を通る事もあり、以前より興味のあった、大倉本家の酒元に寄り道しました。ネットなどで良い評判が多いのですが、小さい蔵元なので、奈良県以外にはほとんど出ていなくて、奈良県でも特定の酒屋でしか扱っていないのです。今回は生原酒の4合瓶、ひやおろしの一升瓶を求めました。原酒の方は、帰宅後早速飲みましたが、少し酸味のある酒ですが、料理にはよく合いました。
まずは駅南にありキトラ古墳に近い、於美阿志神社の周りにやって来ました。丁度見ごろの彼岸花が境内に咲き乱れていました。
次に向かったのがキトラ古墳のそばにある、四神の館です。ここには石室内部の再現があります。これは原寸大の石室の模型です。正面の模様は玄武、北を意味します。左側には白虎(西)、右側には青龍(東)、後ろ側は朱雀(南)それぞれの方向で外敵の侵入を守る守護神です。平城京も、平安京も南側には朱雀門がありました。
北の守をする玄武です。亀が本体でしっぽは蛇です。
西を守る白虎です。
東を守る青龍です。泥などの侵入が一番激しくて、僅かしか見えないようです。
南を守る朱雀です。火の鳥ですね。
来月16日から本物を公開するそうですが、激しい抽選になるようです。中々見ごたえのある記念館でした。しかも入館無料です。映画も上映されており、古墳発見から保存に至るまでが、詳しく紹介されていました。キトラ古墳は誰を祀ったのかは明確には分かっていないそうで、天皇ではなく高位の皇子か神官ではないかと言われています。
次に訪れたのは、高松塚古墳です。これも子供のころに発見され大騒ぎになったのを覚えています。駐車場から記念館までは1㎞程歩くようになっており、そぞろに歩いていると、白い彼岸花があったり、ススキが秋風に揺れていました。館の中は残念ながら撮影禁止でした。ここにも壁画のレプリカが置いてありました。高松塚古墳も誰を祀ったのかは、正確には分かっていません。
いよいよ里山の彼岸花です。作られたものではなく、必要性があって自然に咲いている感じがします。
秋の一日、奈良県らしい穏やかな山里を満喫できた一日になりました。まほろばと言う言葉がピッタリしみてきました。