西方見聞録 3(芸備、可部、岩徳線) | outbackの旅日記

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日本中を気ままに旅する記録です。山の中の無人駅でビバークします。
タイトルが3代目になりました。レガシィ→ペケV→outback

4月6日(火)3日目です。予想以上に寒かったですね。やはり611mの標高をなめてはいけません。明け方には0℃にもなりました。

 

 

比婆山駅です。神社風のなかなか良い造りの駅です。ここまで来ると少し暖かくなりました。菜の花も咲いています。

 

 

備後西城駅です。そこそこの町ですね。どっしりとした、いい造りの駅ですね。昔ながらの小物も散見されます。

駅前には動輪が保存されていました。案内には直径160㎝C型機関車の132号機と書かれてありましたが、肝心の形式が明記されていません。C型機で直径1600㎜のスポーク動輪ですから、C56以前のそんなに大型機ではないですね。そんな事を考えながら調べました。1600㎜というのは8620とC52に採用されていました。その中で132号機と量産されたのですから8620に間違いなさそうですね。九州で人吉号で使われている機関車と同型ですね。

 

 

平子駅です。やはり今朝はここも冷えたんでしょうね。畑の土手の草には、霜がびっしり降りています。菜の花が咲いていますので昼間は暖かくなるのでしょうけれども、、、

 

高駅です。修復度は少なく好感が持てます。ただ利用客は殆どいませんでしたね。(2017年撮影)

 

 

備後庄原駅です。この辺りの一番の拠点駅でしょうね。でも既に簡易委託駅になっています。近くには備北丘陵公園があり、昔家族でバンガローに泊まった事があります。クリスマス企画で夜はキャンプファイヤーもありました。

 

 

備後三日市駅です。アプローチ路は車は入れません。細い坂を登ると駅のホームへの階段に出ることができます。見つけるのに少し苦労しました。

 

七塚駅です。ここも少々入り込んだところにあります。備北丘陵公園はここからなら徒歩圏内です。

 

 

山之内駅です。ここも一面霜が降りています。ホームと駅舎と言うか待合の間が離れています。昔は貨物用の線路が複数敷かれていたのかと予想します。

 

 

下和知駅です。この駅も少しホームと待合が離れています。朝の靄がようやく取れてきて日差しがさしてきました。

 

 

 

塩町駅です。福塩線との合流駅です。福塩線の塩はここ塩町の事です。しかし全列車三次まで行きます。芸備線の橋梁落下前までは、広島発府中行きのロングラン列車があったのですが、再開時にはその列車の復活はありませんでした。地下道を使ってホームに上がります。分岐駅らしく案内が多岐に渡っています。

 

神杉駅です。駅舎は屋根瓦がきれいに吹き替えられています。ホーム屋根はその案内も含めて全く手が入っていない、オリジナルのものと思われます。

 

 

八次駅です。三次駅の隣駅で、もう市街地です。学生が沢山乗り込みました。三次行きではなく府中行きです。どこまで行くのでしょうか?現在7:48ですからそんなに遠くまで乗って行ったら授業に間に合わなくなります。

三次駅です。外観は近代的になりました。しかし中はまだ昭和の匂いが残っています。

 

三江線は廃止になりましたが、芸備線広島方はキハ40系健在ですし、柱はまだ木製です。因みに9:57石見川本行は江津行に接続します。広島を朝一に立つと、この列車を捕まえることができ、明るいうちに三江線を完乗できるので、18キッパー御用達列車でした。(2016年撮影)

 

西三次駅です。まだ三次の市街地です。過去には貨物用側線が使用されていたのでしょうが、今では草に埋もれてしまっています。

 

志和地駅です。典型的な田舎の小駅の駅舎です。懐かしいですね。ホーム屋根も行先案内板などがきちんと残っています。交換設備がありますので、乗り間違いが起こるかもかも知れませんから。

 

 

 

 

上川立駅です。駅舎にはスーパーや郵便局が同居しています。と云うより如何にもスーパーらしい駅舎です。列車に乗るのは脇からそそくさと入らなくてはなりません。丁度列車がやって来ました。キハ47の2連です。この組み合わせを見る事が圧倒的に多いようです。

 

甲立駅です。駅舎はコミュニティセンターも兼ねており、JRのOBが業務を行っていました。ここのホーム待合の案内もそれらしくていいですね。

 

 

吉田口です。お好み焼き屋が構内に店を開いていました。まだ開店前のようですが、、、、そば、うどんではなくお好み焼きとは、、ビールが欲しくなりますよね。

 

 

 

向原駅です。列車は割と頻繁にやって来ます。三次以東とは大違いです。

井原市駅です。ここは木造駅舎時代にも訪れています。そのつもりで宿にしようと思ってやって来たのですが、何とこんな簡易駅になってしまっていました。(2019年撮影)

 

 

以前はこんな雰囲気のある木造駅舎とホーム屋根だったのですが残念です。(2017年撮影)

 

 

志和口駅です。ここでも列車がやって来ました。これだけ走らせている三次以西の廃止は考えられないですね。

 

 

 

上三田駅です。雰囲気のある木造駅舎です。線路はこの辺りではあまり見かけない高架構造になっています。(2017年撮影)

 

 

 

中三田駅です。ここでも列車がやって来ました。駅舎は残念ですが、ホーム屋根は良いですね。

 

白木山駅です。快速が通過していきました。運行頻度が本当に多いですね。

 

白木山―狩留家にある、第一三条橋梁は2018年7月に豪雨により流されてしまいました。それが先ごろ復旧しましたので、のぞいてきました。2019年10月に全線運転再開になりました。上は現在の状況で、下は2019年の6月に訪れた時のものです。復旧工事が盛んに行われ、橋脚は出来上がり、あとは橋梁をクレーンで載せるだけの状況になっています。

 

 

狩留家駅です。地方私鉄の小駅の様な小さいながらも機能的な感じがする駅舎です。どちらにせよ無人駅になってしまっていますが。

 

上深川駅です。住宅街の中の小道を入り込んだ先にある駅でした。

 

中深川駅です。ここも狭い道をくねくねして到着しました。もう広島の通勤圏内のようです。

 

下深川駅です。ここは1階部分から階段を上って構内に至る側とその反対側は2階になっておりロータリーがありバスが発着するようになっています。不通時にはここでバスと列車を乗り換えしていました。

 

この後芸備線は広島までまだ続くのですが、太田川を挟んだ可部線と極めて接近します。ここから少し脱線して、可部線の廃止部分の可部―三段峡の廃線跡を辿る事にしました。

 

可部から2つ目の今井田駅の痕跡が残っていました。線路はありませんが、ホームと待合は残っていました。ホームには距離ポストも残っています。

 

 

 

 

 

次は安野駅跡です。ここは安野花の駅公園として再利用されています。駅舎と線路と片運のキハ58が残されていました。

 

水内駅跡です。駅前は運動場のようになっています。ホームと埋もれた線路が僅かに見えます。

 

 

田之尻駅跡です。川沿いにあります。ホーム待合には時刻表が撤去されずに残っていました。

 

津浪駅跡です。産直販売所になっていました。駅舎は解体され新しく建物を建てたそうです。駐車場に書かれている白いラインは、実際に線路があったところに書かれてあります。地元の高校生の発案で描いたそうです。

 

旬のタケノコが売られていました。とにかく驚くような値付けでした。上の4㎏クラスが550円、下の5㎏オーバーでも650円と言う事です。買って帰りたかったのですが、まだ旅が始まって序盤です。泣く泣く諦めました。因みにカメラのキャップは65㎜あります。両手でしか持てないです。

 

香草駅跡です。何も残っていません。唯一駅名標だけが孤軍奮闘して存在感をアピールしています。

 

 

 

 

 

加計駅跡です。車庫にはキハ28が保存されていました。ホームは休憩所として使われており、レールや橋も残っています。資料館も併設しており、先程の今井田駅の現役のころの写真がありました。現役時代は生きている感じがします。

 

木坂駅跡です。高架になっており階段を上ってホームに到着します。下から見たらまだ現役と言ってもいい位ほとんど変わっていません。

 

 

 

 

 

 

殿賀駅です。細い道を入って行き、殿賀駅の案内に従って車を降りて階段を上ってホームにたどり着きました。向う側は道路になっており車で横付けできるようになっていました。さらにこの先は廃線跡が道路になっていました。水仙と桜がコラボしていました。水仙が咲くには遅すぎ、桜が咲くにはちょうどいいのですが、こう言う事あるのですね。

 

戸河内駅跡です。

戸河内駅跡です。駅名標以外の痕跡は何もなく、大きな桜が印象的でした。

 

終点三段峡駅跡です。レールが残っていました。駅舎は新築ですね。駅名標も相当古いものを発掘してきたか、後年の作ですね。

これで一応可部線は終了です。予想以上に奥が深く、手間取りました。既に15時近くなってきました。本日はまだ芸備線の残りと岩徳線で宿を確保しなくてはいけません。

 

 

1時間ほどかけて、本線に復帰しました。玖村駅です。もう広島は直ぐ近くです。乗降客はかなり増えました。

 

 

安芸矢口駅です。街中になって来ました。駅前が狭くなり車が停めにくくなってきました。

 

戸坂駅です。名前の通り住宅街の狭い道の坂の頂上付近に駅がありました。駐車場の確保がシビアです。

 

芸備線広島方最後の矢賀駅です。もう新幹線が並走してきています。

それでも駅やホームの具合は中々のもんです。

 

これで何とか、姫路から姫新線、芸備線の全駅訪問を達成しました。やはり三次から上月の閑散区間がまずいですね。議論の対象にはなる事は間違いないと思われます。良い駅舎も多く残っていますので、じっくり訪れるのをお勧めします。

 

 

 

広島から山口入りして、岩徳線に入りました。西岩国駅です。荘厳な感じがする立派な駅です。岩徳線は元は山陽本線でしたから、当然西岩国駅も山陽本線の駅でした。岩国駅よりも錦帯橋等の観光地が近くて最盛期の乗降客はかなりあり、その実績からすると、このクラスの駅舎は納得できるそうです。ただ今は昔、過去の栄華で夢の跡です。しかしこの立派な駅舎は後世に伝えてほしいものです。駅前には木炭自動車が展示されていました。観光タクシーかバスだったのでしょう。

本日の宿は岩徳線周防高森駅です。コンビニも近くにあり快適な夜になりました。瀬戸内に出て来たので気温がかなり高くなり暖かいですね。

明日は再び岡山方面に戻り、今度は福塩線沿いに北上して三江線跡を辿り、山陰に出ていこうと思っています。