2021高校ラグビー 1回戦 | outbackの旅日記

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日本中を気ままに旅する記録です。山の中の無人駅でビバークします。
タイトルが3代目になりました。レガシィ→ペケV→outback

いよいよ本日より始まりました。いつもなら1回戦はシード校が出ませんから、軽く流していましたが、今年は1回戦からシード校が登場します。

今回は記念大会ですから、今日明日の試合数がいつもより多いので、特別ルールで25分ハーフのゲームになっています。本日は1回戦の前半が行われました。結論から言うと全て予想通りの結果となりました。ラグビーは、番狂わせは非常に少ないスポーツです。しかしその中でも勝ち方が、予想程ではなかったチームが幾つかありました。

順に試合を追っていきます。第一グランドの4試合のうち3試合は大差の試合になりました。どの試合も実力校が相手を圧倒した感じで、差がありすぎて、勝ったチームも評価しようがない感じです。残りの1試合は四国のチーム同士の接戦でしたが、レベル的には数段落ちる内容でした。勝った城東も2回戦では尾道のワンサイドゲームになるでしょう。佐賀工業は次戦は唯一の1回戦免除の東海大大阪仰星とぶつかります。そこそこの試合はするでしょうが、仰星の勝利は揺るがないでしょう。京都成章は余力を残しての勝利で実質次の早実戦から、本格始動となるでしょう。しかし25分ハーフ前後半50分で19トライとは、平均2.5分です。ノーホイッスルトライが何本も有り、米子工が攻撃するのは、京都成章がノッコンなどの反則を犯した時ぐらいでした。それも半分位はターンオーバーされてトライに結びついていました。石見智翠館も圧勝でした。勝つと思っていましたが、ここまで大差がつくほどとは予想していませんでした。智翠館の評価が少し上がりました。しかしこのブロックのシード校は、東福岡ですから、元旦の勝利は厳しいと思われます。

日本航空石川は予想以上の強さでしたね。黒沢尻工業決して弱小チームではありません。ラグビー王国岩手の代表ですから実力はありますが、航空石川が圧倒しましたね。次戦は桐蔭戦ですから、2回戦屈指の好カードと言えると思います。航空石川は、ナンバー8のトンガからの留学生ヴァカタの身体能力が飛びぬけています。走って良しサポート良し突破力良し、さすがの桐蔭も苦労すると思われます。長崎北陽台も下馬評通りの強さでした。東海大仰星のグループですから、元旦決戦まででしょうね。早実は手堅い試合運びで、勝利しましたが、次戦は京都成章ですからちょっと勝負にはならないでしょう。

東福岡は長崎南山に順当勝ちでしたが、南山が予想外に健闘し東福岡の大勝を阻みました。東福岡は今年はフォワードも最近の軽視傾向からは若干改善したようですが、依然バックス重視の展開ラグビーなので、バランス面では不安が残り、優勝にまでは手が届かないように思えます。四日市工業はブロック代表の初出場でしたので完全ノーマークでしたが、岡谷工業相手とは言え52-0と圧勝でした。岡谷は何もできないままの敗退となりました。次戦は石見智翠館です。智翠館の圧勝と予想していましたが、そこそこのゲームになるかもしれません。それでも勝つのは智翠館でしょうが、、仙台育英は圧勝でしたが、まあ予想通りでしたね。元旦で桐蔭戦になると思いますが、何処まで桐蔭に食い下がるか見ものです。

明和県央戦は残念ながら見ていません。次戦の長崎北陽台の前では灯篭の鎌となるでしょう。尾道―松韻福島は面白かったですね。松韻福島は非常に偏ったチームです。バックス攻撃は殆ど捨てて、フォワードによるドライビングモールで点を取ってくることに特化しています。尾道も最初はそのドライビングモールに苦しめられて失点しましたが、やはり重量フォワードの宿命としてスピードがない点を突かれ、尾道に走りまくられて大敗しました。やはりフォワードバックスのバランスは重要です。その点尾道は、バックスやや重視のスピード感あふれるチームに今年も仕上がっており、次戦の城東戦も快勝するでしょうし、元旦で京都成章との激突が楽しみです。悲願のベスト8も夢ではないと思います。筑紫高校の試合もよかったですね。福岡は東福岡が強すぎて、他校のイメージが無いのですが、この筑紫高校が、いつも地区大会で最後に東福岡に敗れて涙を呑んでいるのです。今回は記念大会で福岡枠が拡張されて晴れて出場となりました。試合内容も格下の坂出第一相手とは言え試合運びもスムーズで圧勝しました。欲を言えば完封したかったですね。そしてなんと次戦は、東福岡との同県対決です。筑紫としては全国大会で東福岡を破る事が夢ですので、私としては全力で筑紫を応援したいと思っています。桐蔭―茗渓学園は1回戦の中でも明日の御所ー報徳に続く注目の一戦です。桐蔭と言えども茗渓相手では、手を抜いては勝てませんので、全力だったように思えました。勝つには勝ったし上手さも光っていたと思いますが、何だか桐蔭にしては勝ち方が物足りない試合でした。次戦は航空石川ですからもう少しギアを上げないと足元をすくわれるかもしれません。

最後の青森山田は順当勝ちでしたが、相手が若狭でしたからまだ実力の程は判断できません。次戦は仙台育英です。どの位食い下がれるかで、来年以降の認識を変えるかもしれません。

以上で本日の試合全てです。京都成章の圧勝は光りましたね。2回戦は早実ですから今度は少しいい勝負にはなるでしょう。2回戦は桐蔭―航空石川が注目の一戦になりそうですね。桐蔭は優勝するつもりですから、スタミナも考慮しなくてはいけません。楽に勝てれば言う事は無いのですが、組み合わせの関係上、手を抜ける試合は一度もないと思います。東海大仰星は次戦佐賀工業ですが、がっちり受け止めて快勝するでしょう。京都成章も次の早実戦は無理なく勝てると思いますが、元旦の尾道戦には苦しめられると思います。東福岡は筑紫戦が福岡対決で、変なプレッシャーがあるでしょう。

 

明日の注目はなんといっても御所実―報徳ですね。1回戦屈指の好カードです。御所は奈良県大会決勝で、天理を破って出場ですが、報徳も近畿大会で天理を破っています。関学に敗れて、兵庫代表は逃していますが、実力は関学より上だと思います。総合力では御所の方が1枚上だとは思いますが、僅差の接戦になるものと思われます。東海大相模の実力も見てみたいですね。滋賀の光泉は弱小ではなく、そこそこの実力を備えています。東海大相模が、どのような勝ち方をするのか見ものです。常翔学園が、日川相手にどの位点差をつけるかと言うのも関心があります。日川は山梨の伝統校で、そんなに弱くはありません。常翔学園が勝つのは間違いないでしょうが、どのような勝ち方をするかによって元旦対決の予想が変わるかもしれません。

 

ラグビーはやるスポーツではなく観るスポーツだとつくづく思います。寒い冬にむさい男同士が、骨をきしませながらぶつかるなんて、観てるだけで満足です。これで小雨でも降ろうものなら、スクラムから湯気が上がるのですから呆れます。しかしあのノーサイドの精神はいつも感動します。ノーサイドと言うのは和製英語で、日本でしか通用しないんですよ。知っていました?日本でのワールドカップで、全世界に認識されましたが、どの国からも称賛されました。ラグビー精神の根幹に当たると個人的には思っています。

 

明日もまたスマホで1日中観戦です。