高校時代まで、時折「チャンピオン」を買っては読んでいたのですが、正直自分の好みではなくなってきて、読まなくなってきました。
大学は寮(と言っても個室あり)に暮らし、リビングでの他学生との交流の中で、ジャンプを読むようになりました。まさにジャンプ全盛期の頃のことです。
「ハイスクール!奇面組」を読み始めたのもこの頃です。すでに私が読み始めたころは、もう連載も終盤に近く、メンバーも2回目の高校3年生をやっているころでした。自分自身もう19,20歳の頃ですから、「下の世代をターゲットにした漫画だろう」と思って読み始めたのですが、やっぱり面白くて、単行本を買い、過去の話まで探り、すっかりはまってしまいました。
レギュラーメンバーも大好きだったのですが、私はことのほか「天野邪子」というキャラが好みで、特に当時の単行本3巻の「クルシミマシタ クリスマス」という話が猛烈に好きでした。新沢先生、さすが中島みゆきファンだけあって、単なるギャグだけでなく、深い話を時折突っ込んでくれたのです。
1985年夏、「読者による新キャラや新組の一般公募」が発表されました。この歳になってマンガにのめり込んでしまった私は、ない画力を振り絞って「天野邪子に妹がいたら、絶対彼女と真逆のキャラになるのだろうな」と想像を膨らませ、描き、投稿しました。
生まれて初めてこういう投稿をしたのですが、なんと入選。新沢先生の手による私の投稿したキャラを絵にしていただき、発表されました(当選10作の中に選ばれました)。天にも昇るほどうれしかったですね。11月、47号でのことでした。しかも同じ時期、巻末に合った「ジャンプ放送局」という読者のページにも応募をしていて、そこにも絵入りで載せていただきました。同じ号に自分の作品が2つも載るというありがたい瞬間。ちなみにこれ以前にもこれ以後にも私の作品が何らかの形で掲載されることは2度となかったように記憶しています。(やっぱり一瞬、「自分、才能あるの?」なんて自惚れてのぼせて、その後何枚か送ったんですけどね。あっという間に投稿熱は冷めました)
でもやっぱり、自分の人生の中では快挙だったと思っています。不思議な瞬間でした。数週間後、ジャンプの編集局から記念品をいただきました。添付写真の通り、新沢先生の手による唯ちゃん、零くんのサイン入りイラスト色紙とカラーイラスト入りフレームでした。結構な貴重品だと思います。
ちなみにその後、現実の「奇面組」にも、「天野邪子さんの妹」が登場した時は、心臓がつぶれそうになるほどドキドキしました。実際には私が応募したキャラとは全く違う妹でしたが、「そりゃそうだ」と思いつつ、なんかうれしい気持ちになったりしたことを覚えています。
更にその後アニメが始まり、新沢先生もだいぶ尽力されたと伺っておりますが、申し訳ないですが私はそちらにはのめり込むことができず、当時はおニャン子にも偏見を持っておりましたし。連載も終了(ただし最終回を含む3話は漫画界の金字塔と言ってもよい神展開。夢オチなんて安いものではありませんよ!)。私も社会人となってマンガを読むことが減り、この年までほぼ忘れておりました。
2026年、「ハイスクール!奇面組」再アニメ化。
驚きました。
ふとあの40年前のことを思い出し、実家の押し入れを探ってみました。
当時のままのものが出てきましたので、本日写真を添付させていただきます。
新沢先生は現在は漫画から一線を退いているとお伺いしております。残念ながら私も今は漫画にはそれほど携わらない人生を送っております。ですがあの時期、新沢先生から計り知れないほどの楽しさと喜びをいただき、少なからず心を豊かにさせていただいたこと。かけがえのない体験だったと思います。こんな場所からではありますが、40年越しに改めてお礼申し上げます。