【着物】雨の日の着物 ~普段着編~
こんにちは。chicoです。
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「着物をどうする?」
着物はいつものように木綿かウールです。
「雨の日にウール?!」と思われるかもしれませんが、
ウールは動物繊維ですから多少の水分ならはじきます。
ですので、小雨程度ならあえてウールを選びます。
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「履物をどうする?」
普段履いている草履や下駄では、つま先がずぶぬれになります。
したがって、雨用の履物や雨対策をします。
* 時雨草履 *
特徴は2点です。
1.プラスチックの透明カバー(取り外し不可)
2.底がゴム製
カバーがついている分、つま先に少し窮屈感はあるかもしれませんが、
私は丸一日履いていても大丈夫です。
(時雨草履 ↓)
* 時雨下駄 *
私は雨専用の時雨下駄を持っていませんので、
塗りの二本歯下駄(駒下駄・芳町とも呼ぶ)に爪皮をかけます。
下駄を履くと歯の高さ分だけ地面からの距離が離れますので、
着物の裾の汚れを減らすことができます。
ただし、二本歯下駄は草履と比べると非常に歩きづらいです。
(足の運び・下半身の使い方が違います。)
したがって、二本歯下駄を履きなれていない人が
雨の日だけに時雨下駄を履くのは、
あまりお勧めできません。
(塗りの下駄 ↓)
(塗りの下駄に爪皮をかけた状態 ↓)
< さらに詳しく・・・ >
時雨下駄について
歯の先(地面に着く部分)が細かったり、
歯全体が細かったりします。
通常の二本歯下駄と違い、
しぶきが飛ばないような歯の形になっている、
と聞いたことがあります。
あさくさ辻屋本店さんのHP は下駄の写真が沢山載っています。
* 時雨草履にするか、時雨下駄にするか *
時雨下駄のほうが地面から遠くなるという点は
ポイントが高いので、下駄を選ぶことが多いです。
あとは、晴れの日に草履にするか下駄にするか
というのと同じような基準で選びます。
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「雨具をどうする?」
最も一般的なのが、雨コートです。
着物の裾まですっぽり覆うので、雨対策としては完璧です。
ただし今回は「普段着編」ということで、もっと簡易なものを紹介します。
* 裾カバー *
二部式雨コートの下だけのようなものです。
透明のビニルなので、見るからに「ああ、雨除けね。」と分かるものです。
巻きスカート状になっていて、
下前部分はマジックテープ、
上前部分はゴム+クリップ(サスペンダークリップの形)です。
いずれの部分でもウェスト調整は可能です。
雨の時に最も濡れるのは着物の裾なので、
下半身のみを覆う裾カバーは普段着着物生活に重宝します。
ただし、見た目が見た目なので行き先は限られますし
公共交通機関に乗る際には外した方が良いと思います。
この裾カバーは、防寒対策にもなります。
屋外でのスポーツ観戦や釣りなどにも
重宝すると思いますよ。
(裾カバー ↓)
(裾カバー ウェスト部分 ↓)
(裾カバーを巻いて外出する様子 ↓)
いかがでしたか?
雨でも着物を着たい方にとって
少しでも参考になれば嬉しいです。
chico