【着物】雨の日の着物 ~普段着編~ | はんなり*ブログ

【着物】雨の日の着物 ~普段着編~

こんにちは。chicoです。


今回は雨の日の着物(普段着編)についてご紹介します。


 * * *



「着物をどうする?」


着物はいつものように木綿ウールです。

「雨の日にウール?!」と思われるかもしれませんが、

ウールは動物繊維ですから多少の水分ならはじきます。


ですので、小雨程度ならあえてウールを選びます。



 * * *



「履物をどうする?」


普段履いている草履や下駄では、つま先がずぶぬれになります。

したがって、雨用の履物や雨対策をします。


* 時雨草履 *


特徴は2点です。
 1.プラスチックの透明カバー(取り外し不可)
 2.底がゴム製


カバーがついている分、つま先に少し窮屈感はあるかもしれませんが、

私は丸一日履いていても大丈夫です。


(時雨草履 ↓)

はんなり*ブログ-zouri


(時雨草履 裏 ↓)
はんなり*ブログ-zouri_ura





* 時雨下駄 *


私は雨専用の時雨下駄を持っていませんので、
塗りの二本歯下駄(駒下駄・芳町とも呼ぶ)に爪皮をかけます。


下駄を履くと歯の高さ分だけ地面からの距離が離れますので、
着物の裾の汚れを減らすことができます。


ただし、二本歯下駄は草履と比べると非常に歩きづらいです。
(足の運び・下半身の使い方が違います。)


したがって、二本歯下駄を履きなれていない人が

雨の日だけに時雨下駄を履くのは、

あまりお勧めできません。


(塗りの下駄 ↓)

はんなり*ブログ-geta


(塗りの下駄に爪皮をかけた状態 ↓)

はんなり*ブログ-geta_tumakawa


< さらに詳しく・・・ >


時雨下駄について


歯の先(地面に着く部分)が細かったり、

歯全体が細かったりします。

通常の二本歯下駄と違い、

しぶきが飛ばないような歯の形になっている、

と聞いたことがあります。


あさくさ辻屋本店さんのHP は下駄の写真が沢山載っています。



* 時雨草履にするか、時雨下駄にするか *


時雨下駄のほうが地面から遠くなるという点は

ポイントが高いので、下駄を選ぶことが多いです。

あとは、晴れの日に草履にするか下駄にするか

というのと同じような基準で選びます。



 * * *



「雨具をどうする?」


最も一般的なのが、雨コートです。
着物の裾まですっぽり覆うので、雨対策としては完璧です。

ただし今回は「普段着編」ということで、もっと簡易なものを紹介します。



* 裾カバー *


二部式雨コートの下だけのようなものです。

透明のビニルなので、見るからに「ああ、雨除けね。」と分かるものです。


巻きスカート状になっていて、
下前部分はマジックテープ、

上前部分はゴム+クリップ(サスペンダークリップの形)です。
いずれの部分でもウェスト調整は可能です。


雨の時に最も濡れるのは着物の裾なので、
下半身のみを覆う裾カバーは普段着着物生活に重宝します。


ただし、見た目が見た目なので行き先は限られますし
公共交通機関に乗る際には外した方が良いと思います。


この裾カバーは、防寒対策にもなります。
屋外でのスポーツ観戦や釣りなどにも

重宝すると思いますよ。


(裾カバー ↓)
はんなり*ブログ-susoyoke

(裾カバー ウェスト部分 ↓)
はんなり*ブログ-susoyoke_zoom

(裾カバーを巻いて外出する様子 ↓)

 着物:ウール、帯:正絹の半幅帯
はんなり*ブログ-susoyoke_style



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いかがでしたか?


雨でも着物を着たい方にとって

少しでも参考になれば嬉しいです。


chico


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