M48



種類:半自動拳銃

トリガー:シングルアクション

使用弾薬:7.62×25mm弾

全長:195mm

銃身長:116mm

重量(空マガジン装着):822g


1952〜56年の間に第11工廠(現在のFB ラドム)にて生産された独自に小改良を施した輸出向け仕様のTT-33。


元となったソヴィエト連邦製オリジナルTT-33


銃器の輸出には安全装置の搭載が必須だがTT-33には安全装置がないためトリガー周辺のマガジンリリースボタン上にレバー式の安全装置が追加されている。この安全装置はもっとも単純かつコストのかからないシンプルなものとなっている。


赤色の点が射撃可能を示す。



セーフティが大型の別タイプ。1952年に製造された個体。


安全装置の追加の他にはグリップパネルが独自の黒色プラスチックのものに変更されている。TT-33独特の星マークと"СССР"の刻印は省略されており、左側面のグリップパネルは親指がおけるスペースが追加されている。また通常のTT-33のグリップパネルを取り付けることも可能だがその場合は安全装置は機能しなくなる。

フレーム左側面とスライド上面エジェクションポート近くに刻印が追加されており、第11工廠で生産されたことを示す◯で囲まれた"11"と製造年数と製造番号が刻印されている。


スライドの刻印。1954年に製造された個体。


テネシー州ノックスビルのINTRACという企業からM48を購入した人物によるレビューを紹介する。

 精度

21(6.4)、30(9.14)、45(13.72)フィート(m)からから3インチの黒い円に向けて射撃した。

使用弾薬は南アフリカのRSA製の86グレインFMJ弾とチェコスロヴァキア製の軍用86グレインFMJ弾を使用し、それぞれ200発合計400初を射撃した。

21フィートからの射撃では約1インチ、30フィートからの射撃では約2.5インチ、45フィートからの射撃では約3インチの拡散と平均的。RSA製とチェコスロヴァキア製の弾薬ではRSA製の弾薬を使用した方が高い精度を発揮した。

 反動

反動は9×19mm弾を使用するグロック17、グロック19とほぼ同じまたは少し少ないほどで非常に快適であった。

スリムなグリップと適度な傾斜によって人間工学的にも非常に握りやすく反動制御がしやすい。


セーフティの操作はしづらく、製造の荒さを感じさせる物だった。箱出し状態での場合なので慣らしを行えば少しは改善するかもしれない。

全体的には高評価だが唯一の欠点はトリガーで、トリガープルは鮮明で引きやすいが射撃を続けるごとにトリガーが引きづらくなるため精度低下の要因の一つになっている。


このレビューの総評では「よい製品 買いに行け!」となっている。