
【脱線】・作・ヨシノボリ
11/12/22 23:16
【脱線】
ーファーブル混乱記(期)ー
人生のレールを順調に進んでいるにも関わらず、私達は色々な障壁を抱え込むと急停車、あるいは脱線してしまう事もあると思います。
鈍行のようなゆったりとした流れで何事も無く、人生を終える方もおられるでしょう。
脱線つながりで私のカバンのファスナーはたまに脱線します。
左のスライダーはスムーズに滑るのに、右のスライダーが滑りが悪くなり、急いでる時にバイオリンを弾くようにテクニックで閉めます。
閉まったと思いきや、たまにパカット開いてしまいます。
そんな時、誰もいないはずの部屋から声が聞こえてきたのです。
「お前はまだまだキリギリス。まだまだ働き物にはほど遠い。 キリギリスがバイオリンを弾くように毎朝、まだまだファスナーと戦いなさい。 アリになったその時にバイオリンを弾くことが無くなるであろう。」
私はある有名な昆虫博士のそんな有り難い言葉を頂きました。
そして私はお礼に叫びました。 「シートン先生!ありがとう!」
すると再度、有名な昆虫博士から怒鳴りちらすような声でこんな言葉を吐かれました。
「もう有り難い言葉なんかかけてやらないもんね。
シートンは私の二番煎じ、私はファーブルだろ。わざとらしいにも程がある。
一生、お前はキリギリスだ!」
私はとんでもない間違いをしてしまいました。
もちろん、再度ファーブル先生の声は聞けませんでした。
そんな失敗に反省し途方に暮れているとポストに封筒が。
開封し読んで見るとこんな事が書かれていました。
「ファスナーを閉めている時、たまに内側の布が絡んでしまい更に困る時がくるであろう。
それはお前の人生に口を挟んではアドバイスをくれる人間が居るという事だ。
何事も+に考える事じゃ。 ファーブルより」
なんていい人だ。
私はこんなドラマのようなエンディングがあるものなのかと嬉しくなり、壁に足をかけ逆立ち。
ちなみにカバンのファスナーの修理、1500円~4万円台となっております。
「買ったほうが早いし安いや!」とファーブルを裏切った23時5分の夜だった。
ジェームス・ブラウンもいいけどこちらも。
https://youtu.be/Y4e5WS-IRt4









