東京都庭園美術館〜生命の庭―8人の現代作家が見つけた小宇宙〜 | 落書きです

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いろいろとね…写真が多いのは文章を考える力がないためです。

昨年、東京庭園美術館へ出掛けました。
行われていた展覧会は「生命の庭―8人の現代作家が見つけた小宇宙」


説明はHPを引用
私たちは、太古の昔にひとつの生命体として誕生して以来、刻々と変化する地球の過酷な環境に柔軟に適応することで進化を遂げ、高度な知性を獲得するに至りました。
その一方で、仮想現実に囲まれた日々の暮らしの中で、ともすれば自分たちが自然の一部であることさえ忘れがちです。
コロナ禍により、自然との新たな関わり方が求められている現在、私たちが本能的に有している感覚を取り戻す手段として、アートの役割が注目されています。意味や目的に縛られないアートは、私たち人間もまた、大きな生命の流れのなかにいることに気づかせてくれるからではないでしょうか。
本展は、緑豊かな自然に囲まれた旧朝香宮邸を舞台に、日本を代表する8人の現代作家たちの作品を通して、人間と自然との関係性を問い直す試みです。絵画、彫刻、映像、インスタレーションなど個性豊かな作品の数々は、私たちの意識の彼方にある世界の覆いをそっと外してみせてくれることでしょう。大都会の中に佇む小さな箱庭のようなこの邸宅で、私たちのなかにひそむ自然が甦る瞬間が到来するかもしれません。





青木美歌 
ガラスを通した不可視な世界との関係を問いながら制作を続けてきた。菌類、ウイルス、細胞といったミクロなモティーフは、目に見えるもの、見えないものその全てが相互に関連しあい変容しながら存在している生命の有りようを表現している。



淺井祐介
植物をマスキングテープに耐水性マーカーで描く「マスキングプラント」や滞在場所で採取された水や土を使った「泥絵」、道路用の白線素材から動植物の形を切り出して、バーナーで焼き付ける「白線になった動物」シリーズで知られる。写真の作品「野生の星」は鹿の血も絵の具として使われている。


加藤泉
胎児のような「人型」を描いた油彩画で注目され2004年頃からは人型を模した彫刻制作にも着手しはじめた。政策の中心に絵画をおく加藤は、外的な世界の中に置かれた途端、、図として機能する彫刻の「自然な」存在感に対して、絵画は世界とは矩形に区切られることで「不自然な」在り方をすると述べている。人型とはその両者を行き交うための媒介者なのである。


康夏菜
山や海へのフィールドワークによる身体経験から醸成された記憶をもとに風景をモティーフとする作品を制作してきた。大いなる自然をロールプレイングゲームの主人公=プレイヤーのように作家が(追)体験するための道具立てに近い。ゆえに作品は鑑賞者にプレイを喚起するものとなる。


小林正人
木枠、画布、絵を同時に組み立て/解体し、絵画と場所、光の関係性を扱う、岩場「存在論」的な問いを自らに課してきた。小林は周囲の環境、あるいは「この星も…」と彼が表現する、あらゆるものの関係の全体を「絵の家族」として繋がり合うものと考えるようになった。


佐々木愛
各地の風景や伝統的な紋様/物語を着想源として、版画や油彩、ドローイングを制作してきた。ロイヤルアイシングという手法を用いた砂糖による壁画は、佐々木のひとつの代表作である。展示期間を過ぎると、その壁画は壊されるために鑑賞者の記憶のなかだけに生き続けることになる。残り続けるのではなく、「忘れさられてゆくこと」の心地よさを体現しているかのようだ。


志村信裕
初期にはスニーカーやボタンなどの実写映像を白いスクリーンではなく身近な場所や日用品に投影し、その空間の性質や集う人々の交流の質に介入する。2015年以降にはフィールドワークを基にした比較的ストレイトなドキュメンタリー映像を制作してきた。


山口啓介
大型の腐食銅版画でデビューし、滞米をきっかけに原子力への関心を高め、95年の渡独後には《原子力発電所》シリーズ、97年には自立式絵画連作「Colony」、花や種子を天然樹脂で固めた「カセットプラント」の制作を開始した。また東日本大震災発生の3日後からは原発に関するニュースを中心に書き写す日記《震災ノート》が始められ、現在まで記入が続いている。

日頃現代アートはあまり出掛けないが庭園の紅葉と共に楽しめればと思い出掛けました、なかなかに楽しめたので良かったです。

2020年10月17日– 2021年1月12日 10:00〜18:00
休館日毎月第2・第4水曜日(10/28、11/11、25、12/9、23)
および年末年始(12/28-1/4)

一般 1000円、大学生(専修・各種専門学校含む)800円、中学生・高校生 500円、65歳以上 500円
目黒駅正面口徒歩7分、白金台駅1番出口徒歩6分