石川健二のブログ

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ガーリーなスワンのスキンです

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"名古屋を引き上げるにあたって、自宅の荷物をどうしようかと心配していた沢村さんのために、菊地さんはこれまでのお礼の意味で手伝いを申し入れた。忙しい合間を縫って名古屋に向かったのは、昨年末のことだ。顧客リストを頼りにたどり着いた沢村さんの自宅は、高級住宅街ではなく昔ながらの住宅街にあった。中でも一際古く、これまで1,000万円以上のお買い物をしていただいているお客様のお宅とは思えませんでしたから」そして、沢村さんから預かった鍵で中に入っ東京 ゴミ屋敷 た菊地さんは、さらに衝撃を受けた。室内は、「ゴミ屋敷」同然だった。足の踏み場もないほどのゴミで溢れかえっていたのだ。いや、ゴミというにはあまりにも悲しい。菊地さんが人生をかけるように打ち込んでいる北欧女性たちの作品も、一度も使われることなく、買ったままの状態で積み上げられていたのだ。「自分の仕事に誇りを持っていたんです。北欧の女性を援助し、文化を広めるという社会貢献のような気持ちもあったんですが、不遜だったなぁと落ち込みました。結局は商品が売れればいいと、お金を持っていらっしゃる方を利用しただけだったんじゃないかと」沢村さんは仙台で闘病中らしいが、その後連絡はない。もう連絡もできない状態なのだろう、と菊地さんは言う。東京 ゴミ屋敷「政府が高齢者が溜めこんでいるお金をなんとか吐きださせようと、孫への教育費を非課税にすると発表しましたよね。それと同じ。私も割り切って考えようと。お金持ちの高齢者が、お金を使わないで溜めこんでいても、誰も得しない。それなら、その結果が『ゴミ屋敷』でも、お金が生きて回っていけば幸せになる人も増える。沢村様も、少なくともお金を使った瞬間は幸せだった、と思いますからね」菊地さんは、北欧の女性が伝統手工芸を学べる学校を建てるという夢の実現に向けて、今年もすでに3回目のデパート巡業中だ。介護の道に進んだ人が誇りを持って働ければ、介護の質の向上にもつながるだろう。希望を持って介護の道を選んだ若者が「こんなはずじゃなかっ東京 ゴミ屋敷 た」と思うことのないようにと祈るばかりだ。 それから菊地さんは何かに突き動かされるように、休みのたびにその地域に通った。最初は見知らぬ東洋の女性に警戒心を持っていた女性たちだったが、だんだん後継者のいない悩みや、作品を作っても内職程度の収入にしかならないといった現実を打ち明けてくれるようになった。そしてついに菊地さんは会社を退職し、その手工芸品を輸入販売する会社を作ってしまったのだ。「運命の出会い、ですかね。私の場合それが男性ではなくて、この手工芸品だった」と笑う。"