「お前を殺しに来た」
そう言われて状況を飲み込める人なんてこの世にいるのだろうか。
いるはずがない。
いたらそいつは完璧に頭がイかれてるか現実に希望が持てず、幻覚が見え始めている奴だけだ。
まずは、自己紹介するぜ。
俺の名前は、福川龍聖。
正真正銘、健全で普通の人生を過ごしている高校生だ。
そもそも、何で俺がそんな事を話しているかというと、急に金髪ロングの美少女が目の前に現れたからだ。
まぁそこまではいいだろう。
これぐらいだったらかなりラッキーな男子高校生だ。
おかしな問題が3つ。
まず、現実ではありえない背中から生えてる翼。
次に、空から降りてきたという事。
そして、この言葉。
「お前を殺しに来た」
「はぁ・・・」
と、俺はため息をついた。
「何をため息をついているのだ?というか、私の話を聞いていたか?」
「あー、俺を殺しに来たってのをか?えーっと、本気で言ってんの?」
「私はいつでも本気だが?」
「どうやって殺すのさ」
「こうやって」
そう美少女が言うと手を空に掲げ、
「雷の制裁ッ!!」
次の瞬間、漆黒に包まれた夜が一気に光に包まれた、らしい。
らしいというのも、俺は電撃を食らって体全身が麻痺していたのだ。
つまり、まぶたを開くことが出来ず、その瞬間を見ていなかったのだ。
そして、俺はこう思った。
(死んだ・・・・・・・)
その後、俺はなぜか生きていた。
あの時、完璧に死んだと思っていたのに。
(な、何で俺は生きてるんだ…?)
辺りを見渡すと、医療機器が視界に入ってきた。
どうやらここは病院のようだ。
あの後、病院に連れてこられて心肺停止状態のところを助けられたようだ。
良かった。
そう思った瞬間、体が硬直した。
その理由は、ベッドの右側。
そこには、あの時俺を殺そうとした美少女が寝ていたからだ。
な、何でこの女がここに居やがるんだよぉおおおおおおお!!!!!!!
心の中で叫んだ。
だって、おかしいじゃねぇか。
俺を殺そうとした奴がこんな所で殺す予定の奴を看病するなんて。
すると、
「んん・・・・・」
ビクゥッ!!と、体を電撃が走るような感じがした。
「ん?何だ、起きたのか」
「起きたのかじゃねぇだろ!!何でお前がここにいるんだよ!!」
「なんだ、悪いのか?」
と、小首を傾げた。
当たり前だろ、と言おうと思ったけどいえるわけねぇだろ。
だって、可愛すぎるんだもの。
一体、俺の人生に何が起こっているんだぁああああああああ!!!!!!
