その凄さは生産管理にある。テーラの科学的管理法、フォードのベルトコンベアーによる大量組み立てライン方式に続く画期的な生産方式がトヨタ生産方式である。
この基本的考えは徹底した『ムリ、ムラ、ムダ』三無ダラリの排除にある。
まず機械設備の異常や品質の異常、作業遅れなど何らかの異常が生じたら、機械設備が自ら異常を検知し、自動停止するようにしたり、作業者自身が停止スイッチを押してラインを止められるようにする。後工程には絶対に不良を流さないようにする仕組みが自動化である。
自働化をおこなうことにより、不良の流出がなくなるとともに、問題が顕在化するので異常が明確にわかり異常の再発防止を図ることができるため、「品質を工程で造り込む」ことが可能になる。
さらに問題がはっきりしない場合には、「5回のなぜ」を繰り返して、原因の「真因」を突き止める。そして、現場の人間の「知恵」によって「改善」を施す。異常発生箇所の「処置」だけで終わらせることは、同じ問題を繰り返すもとだからだ。
次にジャストインタイムの方式を採用がある。これは変化に対応し、経営効率を高めるために、必要なものを必要なときに、必要な量だけ生産したり運搬したりする仕組みとその考え方をいう。つくりすぎを防ぐ工夫である。いかなる生産台数でも利益の出ることを目指した考え方でもある。
この仕組みは前工程から製品が流れてくるときに、生産、運搬の指示情報を示すかんばんを一緒に流す。
このかんばんは目でみる管理の道具であり、工程・作業改善の道具である。
トヨタ生産方式は、「今日のやり方が最悪と思え」という厳しい姿勢で改善に取り組んでいる。肝心なことは、高品質を得るためには、ゆっくり仕事をするのではなく、よい仕事をしなければならない、ということである。これは、市場は絶えず変化していて、「現状に満足すると、進歩が止まってしまう」事実を知っているからだ。
トヨタがここまで大きくなり売り上げを伸ばし続けているのは強い理念といいものを造るというものづくりへの執念だと思う。
技術が進歩した現在に溺れることなく泥臭く生きる精神を忘れず生活したい。