【一眼レフ撮影】【2023年夏•京都】

10代の頃、通っていた専門学校で、おもちゃを選ぶように人を好きになり(恋愛的な意味で)、おもちゃを捨てるように好きな人を変える(恋愛的な意味で)という人たちがいました。然(しか)も集団で居ました。

共学の学部(2クラス)の人間が殆(ほとん)どが、男女問わずそういう人で占めているという、恐ろしい学校に通っていたことがあります。

目が合っただけ、話しただけ。そうした微々たる理由があろうとなかろうと(好きと思う人との間に接点がないも、含みます)コロコロ人を好きになっては、別の違う人を好きになる(恋愛的な意味で)。そんな集団がいました。そういう人たちには、常に好きな人がいます。

そして好きな人がいない人間を「情のない人間」だとか、「おかしい」だとか、「人間性に欠ける乏しい人」だとか罵ってくるんですね。

罵ってくる自体が、「品性に欠けた行為」だとか、「思慮に欠けた偏りのある、発言」とは考えないんです。

今考えると当時の私は、あんな環境下で、よく耐えたと思います。

そんな学校ですから、多かった例は、「〇〇さんと〇〇ちゃんどっちかが良かった。でも〇〇さんは無理そうだったから、〇〇ちゃんにした」というのは本当に多かった。当時、まさにおもちゃを選んでいるような感覚だと思っていました。

すぐ人を好きになる(恋愛的な意味で)コロコロ好きな人を変えては、(恋愛的な意味で)また好きになる。今日はそうした人たちの話をしようと思います。

今はいろんなタイプの人に当てはまる言葉がありますけれど、それは今だからある言葉で、あの当時(◯◯年前)はありませんでした。

かなり特殊な経験談だと、自分でも自覚があります。

過去、芸能人でも塩谷◯さんという方が話題になりました。当時、女性問題でインタビューを受けていた芸能人たちがいました。なかでも特に、泉谷しげるさんが「いいやつなんだけど、すぐ人を好きになる。もう本当にすぐ好きになる。どうしようもないらしい」と言っていたのを動物病院の受付のテレビで見て、「ああ。この塩谷◯さんは、あの学校にいた集団の一人に近いのかもしれない」と思っていました。

それを踏まえて。

例えばの例ですが(実話)

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告白するために、とある男子が、好きな人を呼び出す→「明日◯◯時に、ここへ来て」とか手紙、とかメモを寄越してきたりします。今ならLINEのメッセージだったりするんでしょうが、当時、この世界に携帯はありません。相手の都合は聞きません。ここでのポイントはかなり、自分中心の都合で世界が回っているということです。

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当然、そういうコロコロ人を好きになってはすぐ変わるというタイプの人間だと、こっちは知っていますし、私には幼児期から続けている稽古があります。なので行かないでいると、次の日、「〇〇に告白されたから。あなたのこと好きだったみたいだけど、今は私だから」というドヤッとした顔の女子が現れます。

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女子「あなたのこと好きだったみたいだけど」(ほんの少し前から、昨日まで)

女子「今は私のこと好きみたいだから」(告白された時点から、今日まで。彼女は、この先もずっとそうだと思っている)

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私「行ってないから」

女子「いってもあいつは居なかったよ」

女子は、行ったのに、行っていないフリをして強がっていると思っているようで、

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私は本当に関心が無い為、彼女に「そうなんだ」と答えると、「うん」と勝ち誇ったようなドヤ顔をします。

例えばの例、其のニ(別の話•実話)

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クラスの男女で、週末、何処かへ泊まりに行き、行った先で、「俺は〇〇が好きなんだー」と叫ぶ男女が居たりします。その中の1人が、〇〇(私)、(私でなかった場合でも、クラスの子。若しくは違うクラスの子)に、電話を掛けてきたりします(固定電話。携帯がない時代なので)。

そこで、「話がしたい」と彼が言っていると、友人たちが、〇〇(私)、若(も)しくは〇〇という女の子に電話越しに伝えます。

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ついさっきまで告白すると言っていた男子が、泊まった先で自分の話を聞いてくれた友人に、「好き」と告白します。

今さっき、私、若(も)しくは〇〇を呼び出した筈の男子は、「話がしたいから〇〇へ来て」と言った自分の発言は放ったままです。

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次の日。

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呼び出しを受けた私、若(も)しくは〇〇は行きませんでしたが、可哀想に、きちんと行く女子も居ます。きちんと行った子は、待ちぼうけな訳ですね。そういう流れがあっても、またどこかで火がつくのでしょう。「〇〇が好きだー」とその男子は言っているそうです。私や、行かなかった子、そして待ちぼうけを食った子は、またその男子に「話がしたい」と言われるというエンドレス。

ほんの一例ですが、断られると、殴ってきたりする男子もいます。いろんなパターンがありますが、そうしたことが続く2年。その学校を卒業するまでエンドレスで続きます。

当事者には伝えず、「〇〇が好きだー」と友達間で叫んでいる男子。

後日談として聞く話だけでも、かなり妄想癖があることが窺えます。自分の中の妄想で激しく好きなこと盛り上がり、すっと冷めます。それがループしたように続く訳です。

被害に遭った私は、どちらかというと、今で言うところの、アセクシャルな子なんですね。そんなに人を好きにならない。人をあまり性的視点から見ない子です。完全にアセクシャルではないのですが、「〇〇が好きだー」と友達間で叫んでいる男子とは、正反対に近い位置にいます。

アセクシャルに近い私は、面倒なので、「ずっと昔から幼馴染の男の子が好きだ」と、クラスメイトの一人に公表します(嘘ではないです)。稽古のことは言いません。私の生活は、重視する事柄は、幼児期から続いている稽古が殆(ほとん)どの割合で占めていますが、そういうことを理解しないことが見えていますので、その学校のクラスメイトには言いません。

そうすると、噂話が大好きなそのクラスメイトの一人から、その学部の殆(ほとん)どの人間。集団に伝わっていきます。

私→噂話が本当に、大嫌い。

クラスメイトの殆(ほとん)ど→噂話が本当に、大好き。

すると、「そんな人が好きだとか言って～」と、その集団から私に、批判が入ります。「何故、自分を好きだと言ってくる相手ではなく、違う相手が好きなのだ」と、アセクシャルに近い私を、陰で罵ってくる訳です。

同じ学校であろうとなかろうと、私が誰が好きかなど、大きなお世話。

それでも、おもちゃを手に入れられない子供のように、陰で文句を言い出す訳です。おもちゃを捨てるように、好きな子を変えて、他人を振り回していることには、気が付かない。世界全てが自分中心で回っている為、私が迷惑だと思っていることを、露程にも知らず。

一例は、男子サイドの話ばかりでしたが、女子の話もあり、男女問わずの話もありますが、何せ2年間毎日のようにですから。集団でしたので、書ききれない。

彼ら、彼女らの中に、私のようなタイプの違う子がいると大変です。でもアセクシャルに近い私のように、自分の世界を持っている人だと、スルー出来ます。振り回されますけど、それでも少しで済むんですね。回避が楽になる。稽古を続けていることを言わないので、余計にごちゃごちゃすることはありますが、未成年ですので、適当に親を言い訳にすればいいですし、私は敢えて、近寄り難い雰囲気を出すようにしていました。そこも、回避が楽だった部分とも言えました。回避例が、全ての人に当てはまる訳ではありません。

ですが、社会人になっても、こういう経験はありました。

学生時代より、社会人になった時の方が、こうした問題は面倒であった記憶があります。

私にとって、この2年間は、如何に他人に振り回されないかを考える2年であったと思います。

その方法を模索した2年でもありました。

未だに、世界がそうした流れだからでしょうか。

おもちゃを選ぶように人を好きになり(恋愛的な意味で)、おもちゃを捨てるように好きな人(おもちゃ)を変える(恋愛的な意味で)という人たちのことを、性格のように思われている部分が多いように思います。

でも2年被害を受けた私が、今となっては、あれは病名が付けられる、精神的疾患ではないだろうかと考えています。

卒業後、会っていないのでわかりませんが、一度同窓会に行ったら彼、彼女らは、あのままでした。同窓会も、行って直ぐ帰ってきましたが、その直ぐの時間の間にも、「好きだなんだ」とありましたし、自分も相変わらず、その対象として同窓会で指を差されました。

だから思うのですが、クラスメイトの集団であった、彼ら彼女らもきっと、年齢を経てもあのままなような気がしてなりません。

被害を受けた私が言うのもなんなんですが、おもちゃを選ぶように人を好きになり(恋愛的な意味で)、おもちゃを捨てるように好きな人(おもちゃ)を変える(恋愛的な意味で)。ああいう状態に、病名が付けられれば、医者、若(も)しくはカウンセラー的な立場の人たちも、相手にしてくれる。

彼ら彼女らも、治療法などがあれば、そうした自身の苦しみから逃れられて、信用に欠く発言をしなくなることで、軽んじられることもなく、周囲に迷惑をかけることなく、自分らしく生きていくことができる。

そんな気がしてならないのです。

10代の頃の専門学校での実話