共感 | 羽田寛の徒然草

羽田寛の徒然草

ジャックHDやジャレコHDなどで奮闘してきた羽田寛の日記。
それは毎日の仕事を通じた痛快な時間を徒然なるままに綴ってみたものです。

割と普遍的な共感を覚えます。
確かに自分の経験でも、企業再生に必要かつ適切な処方を考えると、大半が前経営陣の施策の否定になることが多いですね。
例外的に様々なしがらみに囚われず、正しいこと、やるべきことを整斉と実行できるような内部昇格者も中にはいるのかもしれませんが、確率的には相当低い気がします。
「経営者」という職業をこの国でも成立させたい、とずっと思い続けていますが、まだまだ遠い先の話のようです。
業績悪化企業以外でも普通に外部から必要な経営人材を招聘し、更に成長を目指していく、という選択がなかなか執り行われないのは、すごく深い根に起因しているように感じます。
オリンパス事件などの不祥事と、恐らくは同根なのでしょう。
日本の大きな企業に蔓延する「取締役会(乃至は社長や特定のステークホルダー)による株主軽視」がもたらす退嬰、かなり深刻な状況だと思います。

<Quote>
「赤字家電3社が新社長に内部昇格者を選んだのはガバナンスの大失敗」
DIAMOND online 『シリコンバレーで考える』(安藤茂彌)【第57回】2012年4月26日より 
http://diamond.jp/articles/-/17790