東北へのスタディーツアー二日目の夜、宿の女将さんである三浦さんに、震災当時のこと、そこから今に至るまでのことをお話していただきました。

漁家民宿やすらぎという私たちが今回宿泊した宿では三浦さんがしばしばこのような語りをしてくださるそうです。


震災から4年が経った今でも、震災当初のことを振り返るのは辛く、お話をする度に涙が止まらないという三浦さんは、写真を使いながら私たちにお話を聴かせてくださいました。やはり、震災の恐ろしさ、津波の恐ろしさは体験した方から伝えられると本当にゾッとします。


昔から南三陸町は津波の被害を受けることがあり、そういった自然災害には日ごろから備えていたそうです。

しかし、今回の震災による津波はその予想を大きく上回るものでした。海から3~4km程離れた場所に住む人たちはまさかそこまで津波が来るとは思っておらず、避難が遅れたそうです。

また、学校に行っていた学生は、無事に避難を終えたものの、家族の待つはずの所に行くと、家にいた自分以外の家族が皆、家ごと流されてしまい、学生一人だけが生き残るようなこともありました。


聴いているこちらとしても非常に辛くなるようなお話ばかりでしたが、いつまでも悲しんでいるだけでは前には進めません。辛いことを忘れるわけではなく、乗り越えて、幸せを目指さなければならないと三浦さんは言います。


だからこそ、その気持ちが折れないように周りの方々には気持ちの支援、心の支援をしてほしいと仰っていました。


三浦さんはたくさんの人に南三陸町へ来てほしいと願っています。人が人に会いに来るような宿、町を目指し、今日も民宿で皆さんのことを温かくお待ちしていることでしょう。

涙を流してしまう程の辛い経験をもしかしたら今日も宿泊客にお話ししているかもしれません。思い出したくないようなことを敢えてたくさんの人にお話しすることには、やはり意味があるようでした。

お話を聴かせていただいたメンバーも、各々で何か感じたこと、考えたことがあるようです。
そうして自分自身で感じたこと、考えたことから、我々のような人数の少ない学生団体でも何かできることはないだろうかと、より深く考えていくことが大切なのだと思います。


個人的な話になりますが、私は今後また三浦さんに会いに行きたいと考えています。今回のスタディーツアーに参加したメンバーはもちろんですが、できれば今回参加していない人たちも連れて再び南三陸町へ、やすらぎへ行きたいと思います。そして一緒に行ったその人がまた別の人と一緒に行く…。
そうして少しずつ南三陸町が今以上に、温かい人で溢れかえる町になればいいなと思います。

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広報 4年 種村翔陽


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