相談 | Web手外科研究所

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「手の外科無料相談所」で相談を受けたメールとその返事を患者さんの氏名を匿名にする等一部改変して掲載しています。どなたでも読者登録O.K.

 はじめまして。HPを拝見しました。怪我当初の自分の認識が甘く、悪化させてしまいました。藁にもすがる思いで相談させていただきます。28歳女性です。左手親指の付け根から第一関節にかけて痛みます。鉛筆と箸は右手で使いますが、それ以外は全て左利きです
 現在の症状は
・ギブスをして、手を使わなければ痛みは全くありません。
・しかし少しでも力を入れると痛みます。物を掴むのは全くダメです。
・親指の、人差し指側の付け根から第一関節のすじが一番痛みます。
・腫れは現在、付け根の骨の部分が赤いです。
・その下の部分も右手と比べると厚みがあり、多少腫れているのではと思っています。
 現在の症状に至るまで3ケ月ありました。その経緯に問題がありました。
 三ヵ月半前にスノーボードで手をついて転倒してしまいました。親指を開いた状態で、硬い雪の上に手をつき、親指だけに全ての力がかかってしまいました。事故直後は手のひらの半分までパンパンに腫れ、内出血もすごかったです。受傷四日後、地元の整形外科で診察してもらいました。レントゲンは異常なし、すじも大丈夫とのこと。電気の治療とシップをして診察終了でした。その後すぐ仕事(主にパソコン作業の事務です)で不安があったため自主的に包帯を巻いて3週間すごしました。受傷一ヵ月後、腫れはあったものの内出血のなくなり、痛みもあまりなくなってきたのをいいことに試しにゴルフで5、6球球を打ってしまいました。痛みがあったためパターにもちかえてなおしばらく遊んでました(これが最大のおろかな間違いでした)。その後も包帯もせず、気にもせず生活をしていましたが、少しずつ痛みが増してきたため、受傷一ヵ月半後に整形外科で診察してもらいました(前回とは別の整形外科)。レントゲンは今回も異常なし。事故直後からギブス固定をしていなかったことに(悲鳴に近い)注意を受け、ギブス(親指に添え木のようなもの包帯で巻きつける)をして帰宅しました。それでもまだ事の重大さに気づかず、自己判断で一ヶ月前からギブスをつけずテーピングをして過ごす様になりました(これまた大変ばかなことをしてしまいました)。二週間前、、(前回と同じ)整形外科に行くも、勝手な自己判断のせいで状況がよくなってないことに、先生に相当怒られました。こちらから伝えられたのは「親指の根元が痛い」というただそれだけです。自分の浅はかな行動で2度とも厳しい注意を受け、すっかり萎縮してしまったからです。はたして固定するだけで治るのか不安です。また、上記の経緯から(実は二日前も病院に行きましたが看護婦による電気の治療のみで、先生は会っていただけませんでした。廊下ですれ違いましたが目もあわせていただけませんでした。)現在かかっている整形外科に行くのが、難しい状況です。
 とにかく不安です。不安な点は、
・固定だけで完治するのか
・まさか靭帯が切れたという惨事になっていないか?
・これからまたよい整形外科を探していけるかどうか?
・あるいは多少関係は悪くとも、がまんして同じ先生にかかり続けるべきか?
です。
 長文失礼致しました。是非お返事がいただければ嬉しいです。

 メール拝見しました。
 文面から心配なのは母指MP関節尺側側副靭帯損傷の可能性です。整形外科の中でも手の外科が専門の医師の診察を受け、ストレス撮影といいまして靭帯に負荷をかけてレントゲンを撮影し関節の開き具合の左右差を調べる検査を受けられるといいかと思います。現在の医師は患者さんに怒るのは筋違い(言うことを守らなくても患者さん自身に跳ね返るだけで医師に迷惑はかからない)の上にストレス撮影等の正しい検査も出来ていないので単に無知な人間怒っているだけです。別の病院で手の外科が専門の医師に変更するべきだと思います。
 文面からは断言は出来ませんが手術が必要な可能性は低くはありません。
 手の外科病院一覧を貼っておきます。参考にしてみてください。(これ重要⇒手の外科専門の医師の診察を受けないと意味はありません)