相談(斜指) | Web手外科研究所

Web手外科研究所

「手の外科無料相談所」で相談を受けたメールとその返事を患者さんの氏名を匿名にする等一部改変して掲載しています。どなたでも読者登録O.K.

 息子5歳です。生まれつきらしく、今まであまり目立つほどでもなかったのですが、斜指症だと診断されました。利き手側の右小指です。現在、第2関節が母指側に大きく突き出ており、外側に約20度曲がっています。3歳児健診の際は、もうしばらく様子をみるということでしたが、最近角度が大きくなってきたように感じます。医師は、半年様子をみますとおっしゃいました。手術方法は、できた軟骨腫の部分を削り、靱帯と神経をいらって、さらに皮膚移植をすることもあるといいます。矯正をすることは出来ないそうです。半年待つ意味と、手術にかかる時間や詳しい方法、入院日数やリハビリにかかる日数や内容が知りたいです。姉がいるため日数は知りたいです。小児喘息を患っていて、吸入器も必要で、アトピーもあり薬も数種類服用しています。麻酔などの危険性もしりたいです。来年は小学生になるのでそれまでには治るのでしょうか?お忙しいとは思いますがよろしくお願いします。

 メール拝見しました。
 文面からは斜指と思います。ケースにもよりますが3歳~6歳位で手術を行いたいところですのでそろそろ手術を考えられてもいいかと思います。手術方法は余分な骨を切除したり骨切り術を行ったりします。全身麻酔になりますが基本的には手術翌日に退院可能です。病院によって考え方が少し違うかもしれません。最短で一泊二日かと思います。整形外科の中でも手の外科が専門で上肢の先天異常を扱っている医師(全国的に限られてきますが)の手術を受けられるといいかと思います。全身麻酔自体はリスクはほとんどありません。小児喘息はその程度によって手術の危険性がかわってきます。リハビリテーションにつきましては基本的には子供は放っておいても指を動かしますのであまり要りません。また本人がリハビリを受けたがらないと思います。
 手の外科病院一覧を貼っておきます。参考にしてみてください。(これ重要⇒手の外科専門の医師の診察を受けないと意味はありません)